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君の涙が好きだった。
それは昼休み。
たまたま屋上に行った時、どこかからすすり泣く声が聞こえた。
その声の主を探すと、案外簡単に見つかった。
「……ぐすっ、ひっ、ぅ……っ……え、あ、か、風丸くん……！」
「ど、どうしたんだ！そんなに泣いて……」
泣いていたのは君だった。
君は華奢な体を折って体育座りし、小さくなって一人で泣いていた。
もとから小柄ではあったが、その光景はさらに君を小さく見せた。
「……なんでも、ないよ」
「なんでもないことないだろ……俺でよければ、話聞くからさ」
すると君は少し考えてから、控えめに口を開いた。
「……一つ上の、男の先輩……バスケ部で、すごくかっこいいの。……さっき、告白、したんだけどね、彼女がいるんだって。……ごめん、って、私、ふられちゃった……っ」
好きな人がいたのか。
胸が痛くなると同時に、君の頬を流れる涙が太陽に反射して、切ない輝きを放っていた。
その涙は、とても綺麗だった。
それからしばらく、俺は君の隣で黙って座っていた。
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ひまわり - とても感動しました… 夢主の最期がとても切なかったです… 本当に良い物語でした (2019年4月3日 21時) (携帯から) (
レス) id: 95ba6bf44c (このIDを非表示/違反報告)
愛瑠(プロフ) - ただのアニメ好きさん» 読んでいただきありがとうございます。なんて身に余るお言葉…！これからも頑張っていきますのでよろしくお願いします！ (2018年6月9日 21時) (レス) id: cf3c21e846 (このIDを非表示/違反報告)
愛瑠(プロフ) - すすのきのきさん» 恐れ多いですそんな！！！！でもそう言っていただけると本当に嬉しいです。こちらこそありがとうございます！ (2018年6月9日 21時) (レス) id: cf3c21e846 (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き(プロフ) - この作品初めて読ませていただきました...。素敵なお話でした..。涙が止まらないくらい素敵です…。作者様の心のこもった書き方が素敵でした。 (2018年5月24日 16時) (レス) id: 3826f1abaa (このIDを非表示/違反報告)
すすのきのき - あいるさんの作品は全て読ませていただいています。とても面白くて感動的で、ワードセンスが素敵すぎです。素晴らしい作品を作ってくださりありがとうございます。 (2018年3月11日 19時) (レス) id: c47a59291f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とくにないです(愛瑠) | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/baraannzu1/
作成日時：2017年5月13日 22時
