第28話 ページ30
つめたい。
さむい。
さびしい。
かなしい。
ひとりにしないで
『……っ……ぶえっくしょん！！』
「A！」
『……おにい、ちゃん……？』
目を覚ますと、視界いっぱいにお兄ちゃんの整った顔が広がる。
――私、何してたんだっけ。
なんか息が苦しい。
重たい頭を少し持ち上げあたりを見渡してみると、見慣れたパンダの置物が目に入った。
ここはおばあちゃんの部屋か。
「大丈夫か、A！」
『え、だ、大丈夫だけど……』
「本当にか！？」
『うん……』
「……よ、かったあ……」
私の無事を確認すると安心したのか、布団に項垂れる。
顔をよく見てみると、目が赤くなっている。
……まさか、泣いた？
お兄ちゃんが？あのナルシストのお兄ちゃんが？
お兄ちゃんが泣くほどのことがあったのか。
『……ねえ、お兄ちゃん。何があったの……？』
「お前、覚えてねえのか……溺れたんだよ。海水浴してる時にな、突然嵐になって……Aを一人にした俺が悪かった。ごめん……！無事でよかった、A……！」
それで溺れたのか。
どうして溺れたんだろう。
どうして突然嵐になったんだろう。
朝は快晴だったはずなのに。
みんなで海に行って、お兄ちゃんが砂浜に行って、私が一人になって……
いつの間にか着いてきてたシュウくんと話して……！
思い出した。
私のせいでシュウくんが傷ついたんだ。
『シュウくん！』
思い出した瞬間、悲鳴に近い声で叫びながら布団から出る。
お母さんが着替えさせてくれたのだろう、私の服は朝と同じ水色のワンピースになっていた。
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名無し25100号(プロフ) - お兄ちゃんが南沢さんっていう設定見た瞬間興奮しましたー！シュウ君に南沢さんなんてサイコーです！愛瑠さんこんな素敵な作品ありがとーございます！じっくり読ませていただきます！ (2015年11月20日 23時) (
レス) id: c1618f8811 (このIDを非表示/違反報告)
とくにないです(愛瑠)(プロフ) - 裏/エ/リ/ンさん» ひ、ひえええ！！恥ずかしすぎる！！下書きの跡が！！教えて下さり本当にありがとうございます！ほんとに！ああ恥ずかしい…なかなか忙しく更新が難しい状態ではありますが、これからもこの作品をよろしくおねがいします！ありがとうございます！ (2015年9月16日 0時) (レス) id: 0a6bda2860 (このIDを非表示/違反報告)
裏/エ/リ/ン - あの……お話も面白いし、すごいコレ好きなんですけど、失礼なんですけど、2話の「置いてくぞ〜」のあとが愛瑠さんの名前になっているようです；＿； (2015年9月16日 0時) (レス) id: bebab169e4 (このIDを非表示/違反報告)
とくにないです(愛瑠)(プロフ) - エのもとたかネさん» 初めまして！ですね、シュウのふわふわ妖精さん哲学ボーイ的な感じがとても好きです。そう言ってもらえると嬉しいです！ありがとうございます！頑張ります〜！ (2015年8月3日 12時) (レス) id: 0a6bda2860 (このIDを非表示/違反報告)
とくにないです(愛瑠)(プロフ) - 真桜さん» 更新遅くてごめんなさい〜！頑張ります！ (2015年8月3日 12時) (レス) id: 0a6bda2860 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛瑠(あいる) | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/baraannzu1/
作成日時：2015年7月24日 23時
