第23話 ページ24
「でもまあ、よく一人で頑張ったねえ」
『別に、お兄ちゃん、隣の部屋にいたし……』
「そうかいそうかい。……ただひとつだけ忘れないでいて欲しいんは、この子は幽霊だってこと。どんなに特殊でも、現世に生きる人間とは違うの。……それに、今の時期がどんな時期か……わかるでしょう？」
『……お盆……』
「お盆の最後の日にはお祭りもあるからね。もともとあのお祭りは、お盆で現世に来てた霊たちを見送るって意味もあるんよ。……あんまり仲良くしすぎると、って言うと少し語弊があるけど……万が一、その子のこと好きになっちゃったりとかすると辛いのはAちゃん。忘れないでね」
明後日にはもう送り盆。
だから多分、その日にはシュウくんとお別れだ。
しかし変なことを言うなあ、おばあちゃんは。
こんな短時間で好きになるわけないし。
てか幽霊に恋とか絶対ないわ。
「……この子はね、Aちゃんがいなかったら消えてたと思う。自分の幽霊としての力がなくなってきて、もうダメってなった時に近くにAちゃんががいて……自分が見えて触れられて話ができて、しかも強い霊感持てる人と一緒にいるから消えずに済んでるんよ？」
『そっかあ……』
たとえ相手が死んでいても、幽霊だとしても、誰かの力になれたのなら嬉しい。
思わず笑みがこぼれたのを見ると、おばあちゃんは私を優しく抱きしめてくれた。
「Aちゃんは優しい子ねえ〜……いい子いい子」
『……えへへ……』
障子の隙間から、夏の涼しい風が部屋に入り込んでくる。
陽の光を浴びたシュウくんが少しだけ微笑んだ気がした。
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名無し25100号(プロフ) - お兄ちゃんが南沢さんっていう設定見た瞬間興奮しましたー！シュウ君に南沢さんなんてサイコーです！愛瑠さんこんな素敵な作品ありがとーございます！じっくり読ませていただきます！ (2015年11月20日 23時) (
レス) id: c1618f8811 (このIDを非表示/違反報告)
とくにないです(愛瑠)(プロフ) - 裏/エ/リ/ンさん» ひ、ひえええ！！恥ずかしすぎる！！下書きの跡が！！教えて下さり本当にありがとうございます！ほんとに！ああ恥ずかしい…なかなか忙しく更新が難しい状態ではありますが、これからもこの作品をよろしくおねがいします！ありがとうございます！ (2015年9月16日 0時) (レス) id: 0a6bda2860 (このIDを非表示/違反報告)
裏/エ/リ/ン - あの……お話も面白いし、すごいコレ好きなんですけど、失礼なんですけど、2話の「置いてくぞ〜」のあとが愛瑠さんの名前になっているようです；＿； (2015年9月16日 0時) (レス) id: bebab169e4 (このIDを非表示/違反報告)
とくにないです(愛瑠)(プロフ) - エのもとたかネさん» 初めまして！ですね、シュウのふわふわ妖精さん哲学ボーイ的な感じがとても好きです。そう言ってもらえると嬉しいです！ありがとうございます！頑張ります〜！ (2015年8月3日 12時) (レス) id: 0a6bda2860 (このIDを非表示/違反報告)
とくにないです(愛瑠)(プロフ) - 真桜さん» 更新遅くてごめんなさい〜！頑張ります！ (2015年8月3日 12時) (レス) id: 0a6bda2860 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛瑠(あいる) | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/baraannzu1/
作成日時：2015年7月24日 23時
