綺麗な貴方に薔薇を＿二輪目>>JK (ページ8)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:18,421 hit

58_you ページ8

.

「はあ、暑いよう」

「……………」

「お腹空いたな～」

「………………ふっ」

「…？ねえ、起きてる？」

「おきてませーん」

「うそ起きてるじゃん！」

完全な独り言を聞かれてしまって更に暑くなってしまった。
どこから聞かれていたのかはわからないけど、とにかく暑いからとりあえず離れてほしい。

「ジョングクくん、お腹空いたから何か食べよーよ」

「ん～俺が作りますって…」

「ていうかいつから起きてたの」

「ジョングクくん、って呼ばれたあたりから」

とっくに起きてるじゃん！ほんの5分ほど前だけど！

「あ、独り言ですか？全部聞きましたよ」

「うわサイアク…」

「だって寝てたのに好きな人からジョングクくんって名前呼ばれたら飛び起きるでしょ」

「飛び起きてないじゃん…」

と言いながらもジョングクくんのいつも直球ストレートな言葉にはめっぽう弱くて困ったもの。

彼は私に熱を与えるのが得意。というか、ジョングクくんのせいで私が熱くなりやすくなったのかな。

「朝、何食べたい？」

ってたまに出てくる敬語の抜けた言葉遣いも好きだとさえ思うようになっていた。

「ジョングクくんがいつも食べてる朝ごはんが食べたい」

「わかった、作ります。…あ、Aさん」

「なに？」

「おはよ」

「ふふ、おはよ、ジョングクくん」

朝起きたら”恋人”がいて、一番におはようって言えるのが幸せなことなんだって、今すごく実感した。

.