綺麗な貴方に薔薇を＿二輪目>>JK (ページ7)

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57_you ページ7

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「…暑い」

という第一声で始まった私の朝。
見慣れない寝室、寝慣れないベッド。

カーテンの隙間から射す日光はとても暑い。昨日荒れた天気が嘘みたい。
昨日は暗くてよくわからなかったけど、カーテンの色やベッドカバーの色はモノトーンで統一されているみたい。
物も少なくて、とてもシンプルな部屋。男の人って感じの部屋。

やってしまった！っていうやつではなくて、ここは昨日雨宿りという名目で泊まらせてもらった会社の後輩の家。

そして昨日を境に会社の後輩から”彼氏”という立場になった彼が、私をホールドしたまま熟睡していた。

パソコンに向かっている真剣な顔や、仕事中の一生懸命な顔ばかり見てきた私は、
当然寝顔なんて見るのは初めてだった。なんか赤ちゃんみたいにかわいい。
まつ毛も長いし、何せ本当に整った顔。

会社で見たことがないジョングクくんの表情を目の前で見れている私は特別なんだ、なんて。
そう考えている時点で、私はジョングクくんのことをちゃんと好きなんだと実感して、安心して。

久しぶりの”好き”という感情に、自分で嬉しくなる。
年下なのに男らしくて、真っ直ぐで。私も気付いたらそんなストレートなジョングクくんに惹かれていたんだろうな。

とはいっても、暑い。

まだまだ朝晩が冷え込む季節ではあるけれど、ここまで密着されるとさすがに暑い。
動こうにも身動きが取れないほど力強くて、こんなに私が腕の中でもがいても気持ちよさそうに寝ている。

…朝は俺が作るって言ってたけど、起きるのかなこの子。
でも目が覚めたし私が作ってあげたいな。

しかもジョングクくんっていつも朝早いから寝起きがいいんだろうけど、この感じ熟睡したら簡単に起きなさそう。勘だけど。

「ジョングクくん、」

「………」

目は覚めてないけど起きてない声でジョングクくんを呼んでみた。

だよね、やっぱり起きない。

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