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これまた近所のコンビニに寄って、歯ブラシやスキンケア用品を購入する。
その様子を隣で見ていて、今日は本当に俺の家にAさんが泊まるんだなあと実感する。
まあ、雨宿りしてくださいって誘ったのは俺なんだけど。
雨は好かないけど、今日ばかりは感謝感激雨嵐だ。
コンビニに寄った時に、Aさんの会計中隣のレジでお酒とつまみとデザートを買った。
「ジョングクくんのマンションの周りいろいろあって便利だね」
「そうですね。だから休日もほとんどこの辺で事足りちゃうんですよね」
「私の住んでるところは徒歩圏内で事足りないな〜。…何か買ったの?」
「あ、お酒とデザート買いました。Aさんプリン好きですよね?」
「え、好き!やった〜!」
コンビニプリンひとつで喜ぶAさんが可愛くて俺おかしくなりそう。
Aさんは後片付けもやると言って聞かなかったので、俺も譲らず結局二人で片付けをした。
いつも一人の台所に二人で並んで、しかもその隣には今自分が欲しくてたまらない人。
Aさんは今、誰のことを想ってるんだろう。
「Aさん、片付けありがとうございました」
「ううんこちらこそ、これくらいしかできなくて…」
「気を遣わないでって言ったでしょう?じゃあ俺の晩酌付き合ってください」
「はーい、わかりました(笑)」
「その前にお風呂沸いてますけど、先にどうぞ」
「え!悪いよ、ジョングクくん先にどうぞ」
「レディーファーストなんで先に入ってください。何なら一緒に入ります?」
「わかった先に入るから!!」
自分が好きだと伝えてから、会社以外でこうして積極的になるとAさんの照れている顔が見れてすごく嬉しくて。
それと同時に誰を想っているのか、俺のことをどう想ってるのかが気になって気になって、
早くAさんの本当の気持ちを知りたくて、俺だけを見てほしいって思ってしまうんだ。
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作者名:SLY | 作成日時:2019年5月23日 13時