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「お疲れ。無事終わったな」
「お疲れ様でした。そうですね、先方も納得してましたし、このまま上手く進みそうですね」
「だな」
外部での打合せが無事に終わって、気付けば夕暮れ。休憩を挟みながら打合せしていたものの、
こんなに空の色が暗くなり始めているのにはさすがに驚いた。
社会人の1日は本当に早いものだと実感する。
「この近くになにかスイーツ屋みたいなん、どっかになかったっけ」
「あるかな、探しましょうか？Aさんにお土産ですよね？」
「正解。いや今日まじで助かったもんな」
Aさんが表れ資料作りを助けてくれた時は本当に女神だと思った。
予定通り15分以内で資料を作り終え、予定通り会社を出ることができたのだ。
Aさんは俺たちみたいに表立つことはないけど、縁の下でユンギヒョンや俺の手助けをしてくれる。
”俺の右腕みたいなもんだよ”
入社してAさんを紹介してくれた時、そう言っていた。
と言っても俺はまだ2年目だし、いつかユンギヒョンみたいに胸張ってそう言えるようになりたいなと思っている。
美味しいところで有名なスイーツ屋さんを見つけて男二人で入ってみると、
店の色合いやかわいらしい雰囲気に圧倒されて、同じことを思ったのか無言でユンギヒョンと目が合った。
「…あいつ何好きだっけ」
「甘いものは何でも好きだって言ってましたよ」
「おー、じゃあこれでいいか」
「ヒョン…適当ですね、ちゃんと選んでください」
「じゃあお前が選んでやれ」
「よっしゃ任せてください」
お土産でもらったお菓子とか、たまに外回りで手土産に買ってきてもらったスイーツをおいしそうに食べているのを目の前で見ていたことがある俺。
あの幸せそうな表情に何度胸を高鳴らせたことか。
あの表情を思い出しながら並んだスイーツを選んだらあれもこれもと手を伸ばしていた。
「お前な…あいつこんなに食ったら豚んなるぞ」
「Aさんにお世話になったでしょう！それに俺も食いたいし。ってかAさんは豚になんかなりません」
「誰の金だと思ってんだ…まあいいや今日は特別な」
「やった！」
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作者名：SLY | 作成日時：2019年5月23日 13時
