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美味しいにおいとAさんの料理姿、そしてこれからAさんの手料理が食べれると思うと、ゆっくりしていられるわけがなかった。
「…座っててってば(笑)」
「まだかな〜って」
「あー、ごめん。もうちょっとかかるかな…」
「じゃあここで待ってます」
「気が散る〜」
と笑いながらテキパキと手際よく料理するAさんはきっと自炊もちゃんとしてるんだろうな。
俺の服着て料理してる………今日俺は俺に勝てるのだろうか。
これからの時間俺はどう過ごせばいいのか。
「ジョングクくんも自炊してるんでしょ?偉いよね」
「さすがに作れるようにならないと。あ、明日の朝は俺が作りますよ」
「え?(笑)」
「だって、さすがに今日は帰れないでしょう?」
「そ、そうだけど…」
「明日は仕事休みなんで、俺の家で雨宿りしてってください。大丈夫です、何もしないです。
…たぶん」
「たぶんって言わないで(笑)でも、着替えとかないし…その、下着もアレだし」
アレ、ってたぶん、雨で濡れちゃってるってのと着替えがないってことだよな。
口元が緩みそうになっているあたり、俺ってだいぶスケベだと思う。
「スーツが乾けばいいですけどね…すぐ近くにユ○クロありますけど、後で走って行きます?(笑)」
「そうだね、明日の着替えも欲しいし、ちょうどユ○クロ行きたかったし、走って行こっか!」
「じゃあ食べたら行きましょうか」
はあ、本当にカップルみたいだと錯覚してしまう。何て幸せな時間なんだろう…
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作者名:SLY | 作成日時:2019年5月23日 13時