love chase__Yuta.J (ページ24)

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あなたside

神「寒いかもだからこれ着てね。」

そう言って渡されたジンくんのアウターを羽織ると

ジンくんのちょっぴり甘い香りに包まれる。

1日一緒にいたからか、ドキドキする匂いだったのが

落ち着く匂いへと変わっている。

帰りたくないなって思っちゃうけど

明日は仕事だしさすがに泊まるわけにはいかないな。

だけど、帰らないでって言われたかったな、なんて

ちょっぴり期待しちゃった自分がいる。

バイクの後ろに乗ってジンくんの腰に手を回す。

バイクに乗るのはだいぶ慣れて全然怖くないけど、

″怖いふり″をしてぺったりと体を近づけてみる。

だって、好きになっちゃったから、

ジンくんのぬくもりがほしいんだもん。

2駅の距離しか離れていないから、

あっという間にマンションに着いてしまった。

神「到着！」

「ありがとう！

…寒いから、温かいのでも飲んでいかない？」

離れるのが寂しくて少しでも一緒にいれたらなって

思っていたら、自然とそう言ってしまっていた。

神「そんなこと言っていいの…？」

「風邪引いちゃったら困るし…」

神「男を簡単に家にあげちゃだめだよ…？」

「ジンくんだからだよ…」

ぱぁっと表情が明るくなったジンくん。

神「それじゃ、おじゃまします！」