嶋﨑さん家の長女 (ページ49)

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片思いの話ページ49

大吾side

「私、そろそろ片思いやめよう思ってん」

それは、久しぶりに全員が揃った同期会での飲み会の事だった。

良規「っえ、ほんまに言うとる？」

「うん、ほんま、決心がついた」

Aから急に集まろ～って連絡がきて、なぜか東京に来てた正門に
なぜか午後からフリーだった廉と、なぜか一日フリーだった俺が合致した今日。

結構真剣に呼び出しがあったから、何かあったんじゃないかと心配してたし
何なら他の2人も「Aなんかあったんかな」なんて父親のようで。
最後に来たAの第一声が「斗亜ちゃんがな～」だった時は安心したのを覚えてる。

だけど、やっぱり大事件だったらしい。

大吾「片思いやめるって、恋愛の事やんな？斗亜やないよな？」

「うん、ガチもんのやつ」

大吾「めちゃくちゃ急やな、やって最近まで･･･」

「昨日決心ついたんやもん」

喋ろうと思ったら、かぶさるように遮ったA。
びっくりして目の前の彼女を見て見ると、久しぶりに見る顔をしていた。

大吾「決心ついた顔やないやろそれ」

廉も正門もだんまりだし。
AもAであんまり口を割ろうとしない。

大吾「別に何でなん？なんて聞かへんで、Aが話なったらまたその話聞くわ」

「ちゃうねん、その話したくて今日呼んだし」

大吾「でもあんま話したくないんやろ？」

そう問いただすと、多分話したいけど話がうまくまとまらないって顔して
俺の方に助けを求めてくる、いや自分かて今さっき聞いた話やから何もフォロー出来へんて。

でも、意外にも･･･、違うな
やっとAの隣の奴が口を開いたみたい。

廉「ほんまに、やめるん？

じーこの事」