嶋﨑さん家の長女 (ページ44)

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慎太郎side

紫燿「びっくりした～、Aが襲われてるのかと思って」

慎太郎「紫燿も呼ばれたんだ」

紫燿「だって急に助けてってだけ連絡来てたら焦るじゃん？」

慎太郎「ただのクモだったけどな」

「も～～ごめんって！ほんまに！やけど急にクモが現れてパニックやったもん」

そう言いながら俺と紫燿の分のお茶を持ってくるA。
「まぁまぁお茶でも飲んでってや」なんて親戚のおばちゃんみたいな事言ってる。

紫燿「でも本当に心配したからAに何もなくてよかった」

「紫燿ありがとう～ほんま優しいわ」

慎太郎「俺今日のモーニングコールがAの助けてだったからね」

「慎太郎もありがとう、さすが大親友の2人」

文句たれながらのやっぱり彼女のありがとうでどうでもよくなるから
俺も相当Aに甘いな～って自覚する。

「てかこの3人が集まるの久しぶりやない？」

慎太郎「お互い忙しいしね、Aはドラマと映画今撮ってるんでしょ？」

「そう、ドラマと映画が結構真逆な性格のキャラやからごっちゃになるんよ」

紫燿「でもA楽しそう」

「うん、めちゃ楽しい！けどそれより」

慎太郎「それより？」

「今日慎太郎と紫燿に会えたんがめちゃくちゃうれしい」

あ～、こうやってまた俺も紫燿もAを甘やかしちゃうんだろうなって思いながら
俺たちに頭をぐしゃぐしゃされてる彼女を見て疲れが吹っ飛ぶなんて、秘密だ。