嶋﨑さん家の長女 (ページ28)

今日:21 hit、昨日:41 hit、合計:336,255 hit

・ページ28

瑞稀side

「なぁ、こっち戻ってきたと思ったら近すぎひん？健ちゃんと大晴につぶされそうなんやけど」

健「何言うとん、Aちゃんのボディーガードしてんねん」

大晴「せやで！俺らＳＰやねんから」

「いやいや頼んどらんし、てかそれよりも近いねんって」

Aちゃんの横にべったりな二人。
相変わらず、関西のAちゃんガードは固すぎる。

少し近づこうと思っても。

「威嚇すな、番犬やないんやから」

まんまと追い返されてしまう。

こちらとしては、彼女に恋ごころを抱いている
とあるメンバーの為に頑張りたいのだがそう上手くもいかず。

当の本人は横で捨てられた子犬のような顔をしている。

瑞稀「優斗、顔」

優斗「ん、あぁ、変な顔してた？」

瑞稀「いや、うん。すげー顔してる、今も」

まじか、全然気付かなかったわ。なんて言いながら優斗はAちゃんから視線を外した。

優斗「やっぱりあっちに居る方がA楽しそうだわ」

瑞稀「まぁ、そりゃ一緒に過ごしてる年月が違うからね」

優斗「それもあるけど、それだけじゃないんだよな」

俺からしたら、優斗と一緒に居るAちゃんも楽しそうに見えるけど
それとこれとは全然違うらしい。

優斗「くそー、あと3年ぐらい早く産まれたかった」

そしたらもうちょっと視線に入ったかもしれないのに。
そう呟く優斗の顔は、たぶん一生忘れられない。