落ち着いて息を吸って＿sgi＿ ページ12
...私は、恐怖症とまではいかないが暗いところが苦手だ。
時々過呼吸を起こすこともある。
けど、好きな人ができてからはあんまりそういうのも無くなった。
須貝さん、というのだけれど。
QuizKnockという会社の先輩で最年長、頼りになるナイスガイ。
「お、鏑木ちゃん」
「須貝さん、お疲れ様です」
「あれ、１人？」
「今は隣の部屋で撮影なさってます」
「そっか」
須貝さんは私の隣に座ると、ノートを開いて何やら難しい化学式を書いていた。
外はもう夜で曇っているのか月も見えない。
「鏑木ちゃん、何そんな難しそうなのノートに書いてるの？」
「源氏物語です。今度塾で教えるときに使うので...って、須貝さんの方が難しそうですよ」
「これは今日の研究結果ね」
達筆に書かれた文字には理科用語が大量にあった。
と、その時。
バチンッ！
部屋がたちまち暗闇に包まれる。
「っ...！」
「わ、消えちゃったな。あっち撮影で大変だろうしブレーカー俺が行った方がいいかな」
ま、待って、行かないで。
そんな声すらもでない。
どうして、須貝さんが居るのにこんなに怖いの。
私は喉元を押さえて、心配をかけないように必死に落ち着こうと深く息を吸う。
それでも酸素量が足りなくて頭がくらくらしてくる。
「？鏑木ちゃん大丈夫？ごめんね、暗くてよく見えなくて」
「だ、だいじょ...っ、ぶ、です...」
カタカタと震える体を抱き締めながら、空気でからからになっていく口を押さえる。
「ちょ、全然大丈夫じゃないじゃん！どうしたの、何があったの？」
「っ、違うん...でっ、暗、いとこ...怖くっ、て」
いつの間にか涙が頬を伝っていたらしい、ポタリと手の上に雫が落ちた。
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黒酸塊(カシス）(プロフ) - やまうみ。さん» え、じゃあタメでいきますよ…？？これからリクエストするかもです、その時はタメで話しますね(このコメントすらタメではない) (2019年10月18日 17時) (
レス) id: 55ecacd765 (このIDを非表示/違反報告)
やまうみ。 - 氷牙さん» 好きすぎる() ありがとうね、よし、君は今からお友達だっ！(誰目線) 続編でもよろしく、リクエストは何でも待ってるよ！ (2019年10月18日 7時) (レス) id: e8e6962fde (このIDを非表示/違反報告)
やまうみ。 - 黒酸塊(カシス）さん» えぇ?!いやいや、まず神作者じゃないですからいいんですよ?!遠慮しないでタメ口でいいですよ！ (2019年10月18日 7時) (レス) id: e8e6962fde (このIDを非表示/違反報告)
やまうみ。 - フェレットさん» あっ、ありがと(ﾊｧﾄ)← これで相思相愛か、結婚しよ((( 結婚はしないけどこれからもよろしくね！ (2019年10月18日 7時) (レス) id: e8e6962fde (このIDを非表示/違反報告)
氷牙 - やまうみ。さん» いちからひゃくまで〜のファンです！いつもいつも自分のマニアックなリクエストにも答えて頂けて嬉しいです！ 自分もやまうみさんとお友達に是非なりたいです！ (2019年10月17日 22時) (レス) id: 990e5cc797 (このIDを非表示/違反報告)
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