3小節目 ページ4
Aは興奮気味に、先程起こった事をジンに話始めた。教えるのは嫌だなんて言ってみたものの、結局話したい欲が勝った。
ジンは初め、さっきのニコニコとした表情のまま、Aの話をウンウンと聞いていたのだが、途中からは、スッと真面目な顔になり、何か考えこむ様な様子で、話を黙って聞いていた。
「へぇ」
「ぇ？へ？」
一通りゼイゼイと鼻息荒く、散々熱弁をしたものの、聞いてきた割にはジンの反応は薄かった。Aは自分との温度差にがくりと肩透かしを食らった様な気持ちになる。
「んで、Aはその子をどうしたいわけ？」
「え。ぇ！？どうしたいだなんて、そんな。まだ、気になるってだけで、トキメキはじめて、1日目だし、名前しか知らないし、そんな今後の事なんか」
「じゃ、早めにやめときな」
ため息とともにジンが言い放つ。Aが初めて聞く、ヒヤッとする程冷たい声色だった。
「へ？」
「ユンギはやめときな」
「へ？、、、っえ、ちょっと待って。何？ジニヒョン彼を知ってるの？」
「んーまぁ、、、知ってるっていうか、、、」
そういうと、バツの悪い顔をして、言葉を濁すジンは、Aから目をそらし、何か考えこむ様に黙った。
聞きたい、ような、聞きたくない様な。
何かの勘が、Aの体を駆け巡る。
あ、これ以上踏み込んじゃダメそう、、、だなんてちょっと思いかけて、「言いにくいならやっぱいいです」なんて、笑って誤魔化そうとした瞬間。
「、、まぁ、、昔付き合ってた。」
「へ、、はい？」
どっかのドラマのワンシーンかよ。
突っ込みたくなる様な、イケメた切ない表情で衝撃の告白をして来たキムソクジン。
あ、本当にショックな時に脳内に流れるもんなんだね、ベートーベンの運命って。
そんな馬鹿みたいな事を思いながら、鈍器で殴られた様な衝撃に、Aは本当に脳みそが揺れてるような気がしていた。
聞きたい事が山ほどあるのに、パクパクと金魚みたいに開閉を繰り返すだけの役に立たない口。
そんなフリーズ状態のAの様子をみて、ジンは少し笑うと、ぐっとAの顔に自分の顔を近づけてきた。
待って、イケメンがこの距離感はしんどい。
Aはとっさにぎゅっと目を瞑る。
「ユンギにはまると、痛い目にあうよ」
そう言われ、頭を優しく撫でられる。
ねぇ、ジンヒョン。それどう言うこと？
そう聞きたかったのに、恐る恐る目をあければ、もうジンは立ち去った後だった。
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ささづか(プロフ) - ゆんさん» ありがとうございます！嬉しいです！更新遅いですが、暖かく見守って下さいませ！ (2019年9月24日 16時) (
レス) id: 545ea4fbb5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 凄い好きです！！頑張ってください！！ (2019年9月22日 11時) (レス) id: da52e12bf3 (このIDを非表示/違反報告)
ささづか(プロフ) - Min Haniさん» わ！ありがとうございます！そうです！あのユンギさんが可愛すぎて見切り発車で始めました。亀更新ですが、気長にお待ち頂ければ幸いです^_^ (2019年7月9日 19時) (レス) id: 545ea4fbb5 (このIDを非表示/違反報告)
Min Hani(プロフ) - わー！BTS Worldのユンギですね！可愛い！続きを楽しみにしておりますヽ(´▽｀)/ (2019年7月9日 15時) (レス) id: 8dfdec943d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ささづか | 作成日時：2019年6月28日 13時
