2小節目 ページ3
Aはぼんやりしていた。
唐突に始まってしまったこの胸の高鳴りは、ホソクに呆れられ、ペットボトルで思いっきり殴られ、昼休みが終わった後も、収まることも、忘れる事もできなかったからだ。午後の授業になっても、あのピンク色に染まった白い肌も、もじもじする萌え袖から覗く綺麗な手も、小さいけど印象的な目も、全部頭から離れてくれない。
男にこんなときめく事は初めてだった。ただ、藝術大学何てもんに通っていると、割と周りに普通にそういう人たちはいるし、なんとなく理屈ではどうにもならない様な事があることも、理解できてしまう自分もいて、Aは初めてながら、特にそこの部分に別段戸惑いがない自分にもまた驚いていた。
いや、でも
美しいものは美しいし、ときめくものはときめくのだ。そういうものがきっとゲイジュツの始まりなんだ。なんてカッコよく一人思ってみたりしながら、Aは楽器を片付けていた。
もやし君の情報は、名前がユンギ、というらしいとこまではわかった。でも他のことは全然わからない。
同じ学年なはずなのに、全然見かけたことがなかったからだ。科が違うからって、あんな目立つ人物を、三年間も見逃すものだろうか？編入生だろうか。そんなな事を思いながら楽器を磨く。
「ねえ、顔気持ちわるいことなってるよ」
不意に声をかけられて、びくりと身体が震える。
「どうしたの？今日の演奏、いつもに増して能天気ハッピーで、砂糖増し増しのゲロ甘演奏だったけど」
どう考えても、貶している感想を言ってきたのは、同じ学年だが、二つ年上のキム・ソクジンだった。
無駄に整ってる顔をキラキラと輝かせ、ニコニコと笑いかけるソクジンは、元は一つ上の学年だったが、演奏旅行だか、留学だかで今年同じ学年なったのだった。聞いてみれば浪人もしているらしく、年は２つも上だった。学年が同じだろうと、年は上。Aは彼のことを、ジニヒョンと、親しみを込めて呼んでいた。
「ジニヒョン、俺は運命の出会いをしたかもしれない」
「えー！なになに？Aスプリングハズカムなの！？」
「そう、もうすぐ梅雨になるけど、スプリングハズカム」
「えー！どこの子？ちょっとヒョンに紹介してみ！」
「やだ。ジニヒョンの顔面に横取りされるからやだ」
「えー、それは仕方ないじゃん。僕イケメンだもん。文句なら俺の親に言って」
このヒョンは、友達の少なめなAの、数少ない仲の良い友人のうちの一人である。
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ささづか(プロフ) - ゆんさん» ありがとうございます！嬉しいです！更新遅いですが、暖かく見守って下さいませ！ (2019年9月24日 16時) (
レス) id: 545ea4fbb5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん - 凄い好きです！！頑張ってください！！ (2019年9月22日 11時) (レス) id: da52e12bf3 (このIDを非表示/違反報告)
ささづか(プロフ) - Min Haniさん» わ！ありがとうございます！そうです！あのユンギさんが可愛すぎて見切り発車で始めました。亀更新ですが、気長にお待ち頂ければ幸いです^_^ (2019年7月9日 19時) (レス) id: 545ea4fbb5 (このIDを非表示/違反報告)
Min Hani(プロフ) - わー！BTS Worldのユンギですね！可愛い！続きを楽しみにしておりますヽ(´▽｀)/ (2019年7月9日 15時) (レス) id: 8dfdec943d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ささづか | 作成日時：2019年6月28日 13時
