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146章、祀り姫の神隠し ページ49

「ちょっとお待ちなさい!
信じられるわけがないでしょう?!隠す?!無下にされない?!
私達を隠せばあなたはあのお友達も裏切る事にもなります?!」

「あなたに何のメリットも無いはずだ!」

壊相の話に血塗が下を向きながら
こう呟く。

「ヒメ…兄者ア…俺、ヒメを信じる!……」

「血塗?!…あのお方は確かにヒメで我々が守るべきお方でしたが?!
1度我々を殺した相手ですよ?!」


壊相と血塗の反応に彼女は悲しげに2人の頬に再び触れる。

「私は兄弟がいた事ないから…あなた達の気持ちはわからないけど…家族は大切なのはよく知ってる。」

「私はやらなきゃ行けない事がある…
私はそのためにこの世界を選んだんだ」

「君たちを生き返らせたのは私の気まぐれだ…」

「ただ、いま君たちに課した縛りは2つ
1、人を傷つけてはならない
2、生きてる事を私が許すまで誰にも伝えてはならない」

「君たちはね?
代わりに、君たちの肉体になっていた人間の魂の裁量をしたの…」

「良かったね、肉体の方結構罪深い人…
だったらしい」

「君たちは罪側では無いと判断されたみたいだね…」

気まぐれならなぜ…そんな泣きそうな顔をしてらっしゃるのですか…
壊相は下を向き拳を握る。
それでは恨めやしないじゃないか…

兄との時間は割かれ……
自分を1度殺したこの娘は

2人の記憶の少女はいつも1人泣いていた。

「縛ることでしか生かせなくて…ごめんね、
あなた達に罪はないもの…」

「咎人は…私だけで十分だよ…」

彼女は世界をまた大きく崩した。
もう壊れかけた世界だ。今更2人を
生かしても……
彼女はつくづく自身の力が嫌いになった。
彼女が下を向くと、
壊相は真剣な目で言った。

「わかりました。呑みましょう…あなたは呪いをしっかり理解しておられるようだ」

「何かありましたら呼びなさい…人は傷つけられずとも戦えますので」

「俺もっ!戦う!」

だが、彼女の応えは予想外だった。

「ありがとう…でもあなた達は自分とお兄さんを守ってね?」

壊相と血塗は思ってしまった。

あぁ…彼女はだから姫なのだと、
力も知力もありながら、こんなにも愛おしい事を言ってくる。

2人は彼女の手を握った。

「何時でもお待ちしております…ヒメ」

「ヒメ!俺も!待ってるぅ!」

その後消えた2人を背に彼女は再び、人間に
嘘を魅せる。

「私は本当に嘘つきだなあ」

147章、静かな眠り→←145章、咎人



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作品ジャンル:アニメ
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雨霧(プロフ) - ミツさん» あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いいたします♡ (1月6日 20時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ - 明けまして、おめでとうございます!今年もよろしくお願いします!今年の更新、ありがとう・:*+.\(( °ω° ))/.:+伏黒がとうとう、ヒロインちゃんのこと意識して良かった(^o^)五条先生もヒロインちゃんLOVEなので、これからが楽しみ(⌒▽⌒)更新、楽しみに待ってます! (1月6日 20時) (レス) id: 0c597de051 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - プスメラウィッチさん» ありがとうござます!今まとめてあげるために書いてますのでお待ちを!! (1月4日 20時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 続きの更新頑張って下さいね😆応援しています。 (1月4日 9時) (レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - うさぎさん» なんと?!ありがとうございます( ´◔‸◔`) (12月16日 9時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨霧 | 作成日時:2023年11月25日 12時

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