検索窓
今日:10 hit、昨日:68 hit、合計:54,813 hit

145章、咎人 ページ48

釘崎が遠くに行くのを見守り
彼女はそっと2人の亡骸に触れる。

「生きたかったよね…?
あなた達はやっと生まれたんだもんねっ…」

「…これは君たちと最初で最後の約束だから…
聞いてね?…」

「君たちを救ってしまった後の代償を、
私は支払えないから…君たちに誓約を課さねばならない………助けない……つもりだった」

「だって、あなた達は呪いだから…」

「でも、たくさん人を殺めた事もなければ生まれてきただけ
それでも、私は呪術師としてあなた達を殺さなければならなかった……」

彼女は息を吐き…
呪力とは別の力を溢れさせ
亡骸に言った。

「罪はまだ無いなら、可能性がある…これは賭けだよ」

「ただ、この力は…私の元の力から直結する力の1部に過ぎない」

どうせ聞いているだろうし、
見たがっている
呪いの王に聞かせるように彼女は続ける。

「この世界ではやった事ないけど、どうかな?
この世界の神がどこまで許してくれるか分からないし、」

「どうなるかわからないけど…君たちの涙に負けたからやってあげるね」

「……罪穢れを祓いて…魂は身と結べ」

彼女の言葉に遺体は謎の淡い光に包まれる
その光に当てられて、
遺体の傷はみるみるなくなり
彼等の心臓が再び跳ねた。
壊相と血塗は目を開け声を漏らす。
そのはずだだって彼等は死んだのだから

「っ?!私達は一体…」

目の前には先程、
自身にトドメを指した少女が座っている。
壊相も血塗も何が起きたのか理解出来なかった。

「起きれたね?」

思考を停止してしまうくらい柔らかなその声は
静かに2人に言った

「君たちの時間を
ねじ曲げさせてもらったの…
君たちは自由だね、
ただし、人を傷つけるたことはできないという縛りを覗いてね?」

「姫?これは一体?!時間をねじまげる?!
何をいってるのです?」

「ヒメ?!オイライキテルノ?」

目を丸くする2人とは
違い彼女は申し訳無さそうに笑っていた。

「さらに、君たちには
少しのあいだお兄さんに生きてる事を黙ってて
貰わなきゃ行けないんだよね……出来ないなら」

「私は君たちをまた殺さなきゃいけなくなる」

「私の力で君たちは隠してあげるよ…
君たちふたりは楽しく現代を謳歌しなさい…
いつか、お兄さんと幸せに暮らせるその時まで」

「その時間を私は
約束するよ…無下にもされない」

彼女の話は摩訶不思議すぎて、
糸が読めず壊相は彼女にこう叫んだ。

146章、祀り姫の神隠し→←144章、咎人と共犯



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (160 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
300人がお気に入り
設定タグ:成り代わり , 呪術廻戦 , 愛され   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

雨霧(プロフ) - ミツさん» あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いいたします♡ (1月6日 20時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ - 明けまして、おめでとうございます!今年もよろしくお願いします!今年の更新、ありがとう・:*+.\(( °ω° ))/.:+伏黒がとうとう、ヒロインちゃんのこと意識して良かった(^o^)五条先生もヒロインちゃんLOVEなので、これからが楽しみ(⌒▽⌒)更新、楽しみに待ってます! (1月6日 20時) (レス) id: 0c597de051 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - プスメラウィッチさん» ありがとうござます!今まとめてあげるために書いてますのでお待ちを!! (1月4日 20時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 続きの更新頑張って下さいね😆応援しています。 (1月4日 9時) (レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - うさぎさん» なんと?!ありがとうございます( ´◔‸◔`) (12月16日 9時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雨霧 | 作成日時:2023年11月25日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。