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144章、咎人と共犯 ページ47

「あんた…平気?」

釘崎の言葉に彼女はただ笑っていた。

「平気だよ…野薔薇ちゃんこそ大丈夫?」

「…まあ…跡は残るかもね…毒は…今から帰って硝子さん起きてるかなあ」

釘崎は彼女の反応に
バツが悪そうに目をそらす

彼女は2人の亡骸の方へしゃがむと
釘崎に言った。

「野薔薇ちゃん…少し先行っててくれないかな?」

「あんた…本当に大丈夫?」

「うん…少しお話してから伏黒くんに会うね」

「話す?!何言って…」

「ふふっ…安心して…
あ、そうだ野薔薇ちゃん無事で良かったよ!」

「当たり前でしょ…あんた…何する気…」

「この子達は特級なの…多分敵さんが持ち帰った物の受肉体」

「は?!」

彼女の背中は弱々しく、壊れそうで
釘崎は眉間にシワを寄せる。
何時も彼女は1人で何かを背負ってしまう。
前、頼れと言ったが、人はそう簡単にすぐ、他人に任せたりしないだろう。
釘崎は下を向く。
彼女は今明らか何かをしようとしている
止めなきゃ…いけないわかってる。
なのに、

「野薔薇ちゃんは人を殺したのはじめて?」

「……はじめてよ」

「この子達泣いてたね、」

「そうね」

「あんたは…殺したことあるの?」

釘崎はそう彼女に問うと彼女は笑った。

「あるよ…たくさんね」

「え?」

「ふふ助けられる人間には限りがあるかもしれない…でも、」

「殺した人間の涙ってどうしてこうも嫌なんだろうね?」

「…私は私の人生の席っていうか…そこに座ってない人間に私の心をどうこうされたくないのよね…」

「冷たい?…ま、アンタみたいに自分で椅子持ってきて座ってるやつもいるけどね?」

釘崎の話に彼女は釘崎の方を振り返ると
優しく手を握った。

「冷たくないよ…野薔薇ちゃんは優しいから、
今だって励ましてくれてるんでしょ?


「だって…共犯でしょ?私達」

釘崎の言葉に彼女は一瞬目を見開くと

「私は少しだけこの2人を弔うよ…だから先で待
ってて」

と苦しげに眉を下げ釘崎を先に行かせるのだった。

「わかったわ……
あんたも早く来なさいよ」

「ありがとう…野薔薇ちゃん」

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作品ジャンル:アニメ
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雨霧(プロフ) - ミツさん» あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いいたします♡ (1月6日 20時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ - 明けまして、おめでとうございます!今年もよろしくお願いします!今年の更新、ありがとう・:*+.\(( °ω° ))/.:+伏黒がとうとう、ヒロインちゃんのこと意識して良かった(^o^)五条先生もヒロインちゃんLOVEなので、これからが楽しみ(⌒▽⌒)更新、楽しみに待ってます! (1月6日 20時) (レス) id: 0c597de051 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - プスメラウィッチさん» ありがとうござます!今まとめてあげるために書いてますのでお待ちを!! (1月4日 20時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 続きの更新頑張って下さいね😆応援しています。 (1月4日 9時) (レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - うさぎさん» なんと?!ありがとうございます( ´◔‸◔`) (12月16日 9時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨霧 | 作成日時:2023年11月25日 12時

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