136章、強き者と強くなる者 ページ39
怒りと共に伏黒の顔は歪んでいく。
『 あ?』
『 俺が本気でやってないって言うんですか!』
『 やってないんじゃなくて、出来てないんだよ例えば、この前の野球なんで送りバントしたの?』
『 自分が死になっても野薔薇の塁を進めたかった?』
『 それはご立派……でも、悠里や僕なら常にホームランを狙う。』
協力することが悪いんじゃない……連携は大事だ。
でも、五条は反抗的な伏黒に鋭い目を向け、彼の額にそっと触れる。
『 恵……周りに味方が何人いようと死ぬ時は独りだよ……』
『 君は自他を過小評価した材料でしか
組み立てが出来ない。少し未来の強くなった自分しか想像出来ない。』
『 君の奥の手のせいかな?最悪自分が死ねば全て解決すると思ってる。』
『 そんなんじゃあの子を守れないよ』
『 僕や七海にもなれない。』
『 あの子を救ってあげられない』
『 虎杖……やっぱり何かあるんすね』
伏黒の言葉に五条は静かにこう告げる。
『 あの子は……宿儺と何やら契約を交わしている』
『 !?』
『 僕らが気づいてあげるのが遅かったんだ。
だから、恵、あの子を護りたいなら、尚更』
『 死んで勝つと死んでも勝つは全然違うよ……』
『 まあ、僕もあの子を譲る気ないから!
恵?今僕と君は恋のライバルでもあるってわけ!』
『 恵?本気でやれ、もっと欲張れ』
伏黒は目を開け、
気を失っていた状況に直ぐに気づいた。
終わりだとそう思った。ここまでだと
「布瑠部……」
構え何かを唱えようとする
呪霊は伏黒の覇気に驚き後ずさった。
だが、彼の中で
宿儺に言われた言葉がよぎる。
『 宝の持ち腐れだな?』
そして、彼女の顔を思い出した。
虎杖……お前は、俺に気づかせようとしたのか?
「辞めだ!」
にこやかに笑い手を挙げて、
術式を瞬時に展開する。
伏黒の呪力が強まる中で森を走る
1人の少女が悲しげに笑った。
「それでこそ……君だ。
君は強いんだよ伏黒くん…
私なんかよりずっと…」
「だから……強くなってね」
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雨霧(プロフ) - ミツさん» あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いいたします♡ (1月6日 20時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ - 明けまして、おめでとうございます!今年もよろしくお願いします!今年の更新、ありがとう・:*+.\(( °ω° ))/.:+伏黒がとうとう、ヒロインちゃんのこと意識して良かった(^o^)五条先生もヒロインちゃんLOVEなので、これからが楽しみ(⌒▽⌒)更新、楽しみに待ってます! (1月6日 20時) (レス) id: 0c597de051 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - プスメラウィッチさん» ありがとうござます!今まとめてあげるために書いてますのでお待ちを!! (1月4日 20時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 続きの更新頑張って下さいね😆応援しています。 (1月4日 9時) (レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - うさぎさん» なんと?!ありがとうございます( ´◔‸◔`) (12月16日 9時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨霧 | 作成日時:2023年11月25日 12時