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133章、暗闇へ進め ページ36

「釘崎!?」

「問題ない!アンタはモグラを叩け!」

伏黒が急いで
釘崎に手をのばすが
その手は届かず空気を掴む。
モグラ、大口呪霊とも違う何か、
それは、伏黒を困惑させるには十分だった。
悠里はその瞬間、直ぐに伏黒達の異変に気づく。

新しい何かが来たか?

彼女が伏黒達の方を見ると、
目の前の呪霊が
楽しげに暗闇の方へ走り出した。
どうやら、彼と関係が深い人物の仕業らしい。

「おほっなんだ兄者かぁ??俺もっ!」

ほかの呪胎九相図かな?
彼女は呪霊の目的を意識的に感覚的に
十分理解していた。
恐らく伏黒が対峙している呪霊は
宿儺の指を取り込んでいるのだろう。

ここに来て、
感じる禍々しいオーラも全てわかっている。
それに、
あの少年の話通りならば
私は伏黒くんを置いて呪胎九相図と戦う事になる。
彼女は釘崎と伏黒に死期が見えてない事を頼りに選択を迫られていた。
変わってしまった未来の可能性を
考えなければならないからだ。
彼女は暗闇に飛んで行った呪霊に
眉間にシワを寄せる。
それを見てか、
伏黒が悠里に叫んだ。


「虎杖!!釘崎をたのむ!」

「虎杖!気づいてるんだろ!!
釘崎の方が予想以上にめんどくさいやつとバッティングしてるかもしんねぇ」

「逆にこっちは想像以上に楽だ!釘崎を追ってくれ!」

違うんだよ……わかってるんだ。
あっちが特級2体だって事も
でも、君を……私は

彼女は、必死そうな伏黒の言葉に、

ただただ顔を歪めた。

だが、すぐ息を吐くとふわりと彼に近づく。

「伏黒くん……」

「虎杖?!早く……」

「死に急ぐのは無しだからね……」

何を思っての言葉なのか
伏黒には、よく分からなかった。
だが、彼女の顔があまりにも悲しげに見えて
伏黒は、すぐに冷静になる。

「わかった……」

短い伏黒の返事を聞くと彼女は、

「伏黒くん……危ないと思ったらちゃんと
こっちに来るんだよ」

そう暗闇の中に消えていった。

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設定タグ:成り代わり , 呪術廻戦 , 愛され   
作品ジャンル:アニメ
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雨霧(プロフ) - ミツさん» あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いいたします♡ (1月6日 20時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ - 明けまして、おめでとうございます!今年もよろしくお願いします!今年の更新、ありがとう・:*+.\(( °ω° ))/.:+伏黒がとうとう、ヒロインちゃんのこと意識して良かった(^o^)五条先生もヒロインちゃんLOVEなので、これからが楽しみ(⌒▽⌒)更新、楽しみに待ってます! (1月6日 20時) (レス) id: 0c597de051 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - プスメラウィッチさん» ありがとうござます!今まとめてあげるために書いてますのでお待ちを!! (1月4日 20時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 続きの更新頑張って下さいね😆応援しています。 (1月4日 9時) (レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - うさぎさん» なんと?!ありがとうございます( ´◔‸◔`) (12月16日 9時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨霧 | 作成日時:2023年11月25日 12時

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