101章、彼女の秘密 ページ4
正午になり開始合図を待つ生徒達。
悠里も笑顔でその場にたっていれば
伏黒が彼女の手を掴んだ。
「虎杖…少しいいか」
「いいよ…聞きたい事あるんでしょ?」
「あぁ…」
彼女は伏黒にそう言うと、
少し先輩達から離れ伏黒を連れ出す。
「で?まずは?」
「あの時…お前が言ったようにあの母親には挨拶しておいた…」
「!…ありがとう…やっぱり伏黒くんに頼んで正解だね?」
「まず…その事だ。なんであんな事言った」
伏黒の問に彼女は自身の片目を抑え笑う。
「伏黒くんは…私が常に死者が見えるって言ったら信じる?」
彼女の問に目を見開く伏黒
「…おい」
「呪術師は…幽霊は見えないんだよね…私はねはっきりそれが産まれつきみえるの…だから、あの時伝えって欲しかったの」
「あの死んだ息子さんが必死に言ってたから」
「じゃあ…最初からお前は知ってたのか…」
「いつも…わかるの…人が死ぬ時期までもね?だからと言ってどう変わるかなんか分からないからね」
彼女はそう悲しげに笑うと伏黒の手を優しく握る。
「信じなくてもいいよ…こんな話…普通じゃないし」
が、伏黒は彼女の手を自身の方へ引き寄せた。
「俺はお前を信じる…だが、今度は一緒にだ」
「お前をあの時1人で行かせてしまった…だけど今は違う…」
伏黒の言葉に彼女の瞳が揺れた。
初めてだった…
祖父と夏油以外…誰も彼女の力を
信じると口にしたものはいない…
「ふふっ…伏黒くん前より強くなった?」
「あ?バカにしてんのか?割と負けたくないだけだ」
伏黒と彼女の会話が終わると、
釘崎が近づいてきて2人を呼ぶ
「ちょっと!2人でイチャイチャしてないでさっさと来なさいよ…始まるわよ!
てか何が割よ1回ぶっ転がされてんのよ?!」
「圧勝!!コテンパンにしてやんのよ!真希さんのためにも。」
釘崎の言葉に伏黒は言った。
「してねぇよ!?つか煩いぞ釘崎」
「つーか…そういうのやめろ!」
真希は伏黒と釘崎の言葉に呆れて声を漏らす
それに乗っかりパンダも狗巻もそう言った。
仲のいい姿に
後ろでそれを見つめる少女は震えている手を抑え思う。
まだ、もう少しだけ…青春を楽しんでも大丈夫だよね…?
この心地よい彼等らの明るい未来が暗くならないように
私は行動しなければならない…
さあこれは転生ゲームだ。
私はプレイヤーとして…生き続けなければならない決まった死の来る時まで
さあまた新しい幕の幕開けだ。
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雨霧(プロフ) - ミツさん» あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いいたします♡ (1月6日 20時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ - 明けまして、おめでとうございます!今年もよろしくお願いします!今年の更新、ありがとう・:*+.\(( °ω° ))/.:+伏黒がとうとう、ヒロインちゃんのこと意識して良かった(^o^)五条先生もヒロインちゃんLOVEなので、これからが楽しみ(⌒▽⌒)更新、楽しみに待ってます! (1月6日 20時) (レス) id: 0c597de051 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - プスメラウィッチさん» ありがとうござます!今まとめてあげるために書いてますのでお待ちを!! (1月4日 20時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 続きの更新頑張って下さいね😆応援しています。 (1月4日 9時) (レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - うさぎさん» なんと?!ありがとうございます( ´◔‸◔`) (12月16日 9時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨霧 | 作成日時:2023年11月25日 12時