祀り姫は宿儺の器に成り代わる参【呪術廻戦】

123章、全ての始まり ページ26

前代未聞で始まった姉妹校交流会東京校VS京都校の野球は
2対0で東京校の勝利で終わりを告げる。
その頃、彼女の話通りに、呪い達は不穏な動きを見せ始めていた。
彼女の関わる悲しい運命の日まであと少し……

まあ、6月……それが全ての始まりだったのだったのかもしれない。

『だから！開きぱなしなんだよ！！オートロックのドアが！！』

『先週も言ったよな！？なんのために高けぇ管理費払ってると思ってんだ！』

男はそう電話に言い残し、
そのまま不審死を遂げた。
エントランスでの何者かによる刺殺
その死の原因は呪霊と見られ、
同様の不審死は、計3件確認されていた。
6月、盛岡 金田 太一
8月、横浜 島田 治
9月、名古屋 大和 広
確認された地域はバラバラだが、死因は全く同じであり、自宅マンションエントランスにて刺殺さらに、死ぬ1週間前には皆同じ苦情を
管理会社に入れている。
オートロックのドアオペレーターが呪力で馬鹿になり、その間に呪いに殺されたという事件であった。
呪術高専、補助監督新田 明の説明の元、
悠里達1年はそんな話を聞きながら同じ車に揺られていた。

「日付も場所もバラバラ同じ呪霊にやられたんですか？」

ただ、事件はどれも時間も経っており、
残穢だけでは
同じ呪霊かどうか分からず
窓が共通点を探った結果

「なるほど、3人は同じ中学卒業生だったんですね」

「そうっす！」

「ていうと、昔3人が同じ呪いを受けて時が経ってそれが発動したって感じかしら？」

そんな釘崎の読みが有力な話であり、
1年と新田は、共通の知人と話す事になっていた。
だが、そう上手くも行かず、
なんと、その知人も同じような不審死を遂げていたのだ。
知人の方はオートロック性のドアでは無く
自宅一軒家の玄関前で刺殺されているのが発見されたらしい。

「まいりましたね？どうします？」

「そうっすね……やっぱり中学校自体に
噂を地道に聞くしかないっすね」

新田の言葉に、3人はため息を吐きながらも
事件の被害者全員が通っていた
さいたま市立浦見東中学校を訪れた。

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