121章、負けず嫌いの優しい友に ページ24
天禮姫……その言葉に釘崎は首を傾げる。
「何それ?」
「……今から1000年前、呪いも呪術師も全盛期と呼ばれた頃、人にも呪いにも力を与える存在がいた。それが天禮姫だ。……」
「じゃあ?それがアンタなわけ?」
2人の反応に彼女は心に隠し続けている
秘密をたくさん押し殺した。
「よく知ってるんだね……伏黒くん、だけどね私もそのことを知ったのは最近の事なんだ……」
「確かに……昔から呪いに狙われて、
食べられそうになった事もたくさんあったけど……そんな存在だったって聞いたのは、
五条先生…といた時だけだったよ」
彼等の運命を変えてしまわぬように、
だが、優しい2人だ。きっと気づいているかもしれない。それだけでは無い事を
「虎杖……お前」
「私ね?誰も死んで欲しくないの……言ったでしょ……見えるって、だから、ずっと力も怖いのも全部見えないって隠して来たの」
「隠さないと……もしかしたら、私のせいで皆不幸になっちゃうでしょ?」
「最初はね……怖いのが見える事たくさん言ってたんだけど……ほら、見えないものが見えるのは、他の人からすれば嘘だってなったんだろうね……」
「私は両親も姿を消しちゃったから……」
「ずっと……言われてたの
不幸を呼ぶ子って」
「誰も引き取り手がなくてね
そんで、おじいちゃんに引き取られた……」
「何度か、血を欲して来るものに
姫と呼ばれ続けて、怖くなった……自分は人間じゃないんじゃないかって……大切なおじいちゃんすら危険に晒すんじゃないかって」
「だから、必死に隠れたり、普通の人を演じてきた。」
「でもっ……今は、結局みんなを危険に晒すかもしれない存在なんだもんねっ……」
彼女はそう今にも泣きそな顔で身の上話を始めた。彼女は別に不幸自慢をしたかった訳では無い。
たが、気づいたらそれを口にしていたんだ。
それだけなんだ。
「虎杖……いい、もう話さなくていい」
今にも壊れそうな少女を伏黒は自身の方へ引き寄せる。
そして、野薔薇も彼女を後ろから抱きしめた。
「もう……いいわよ」
抱きしめられた少女は、いつもの強さも
大人っぽさもなく酷く弱々しかった。
「っ……離して」
「虎杖……俺たちは頼りないか?」
「っ……違うのっ……」
「安心しろ……俺は強くなる。」
「ふふ、ワタシも強くなるわよ……」
「「いつかあんたをお前を追い越してやる」」
2人の話に彼女は顔を上げる。
「っ…本当にッ……私の同級生は負けず嫌いで困るね………」
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雨霧(プロフ) - ミツさん» あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いいたします♡ (1月6日 20時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ - 明けまして、おめでとうございます!今年もよろしくお願いします!今年の更新、ありがとう・:*+.\(( °ω° ))/.:+伏黒がとうとう、ヒロインちゃんのこと意識して良かった(^o^)五条先生もヒロインちゃんLOVEなので、これからが楽しみ(⌒▽⌒)更新、楽しみに待ってます! (1月6日 20時) (レス) id: 0c597de051 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - プスメラウィッチさん» ありがとうござます!今まとめてあげるために書いてますのでお待ちを!! (1月4日 20時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 続きの更新頑張って下さいね😆応援しています。 (1月4日 9時) (レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - うさぎさん» なんと?!ありがとうございます( ´◔‸◔`) (12月16日 9時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨霧 | 作成日時:2023年11月25日 12時