119章、運命の時まで ページ22
「そこは……彼女に聞かねば分かりません……
ですが、彼女が天禮姫であるならば、
我々はとんでもない者に手を出していたことになります。」
五条の話が終わると学長2人は頭を悩ませる。
上への報告をしたところで、決定的な証拠がなければ意味無く。さらに呪いの王を宿しているなら、何が起こるか分からない。
「五条何故そのことを隠していた。これは大問題だぞ!!」
だが、五条も楽巌寺達を酷く睨みつける。
「知らないでほっぽったのは、上ですよ?
まあ秘匿死刑の方はどうなるか分かりませんけどね?」
「殺そうとすれば、恐らくあの子の体内の宿儺が何をするか分からない」
「今はほっとくしかないが現状でしょ?」
五条の言葉に周りはただ頭を巡らせ考える。
だが、他の話同様に生徒に話すかが議題になったが、全て上側での処理判断を仰ぐことになった。
話の中には、謎のおカッパ頭のガキの僧侶の存在や何やら不穏な動きを見せる呪霊の話で、
結論も存在もあやふやなままで事は終息という形で処理された。
学生達の方は、五条のはからいのもと、
1日休みを挟み交流会を再開することになった。
ただ、この時、特級にもらった花を眺め
少女はただ肩を震わすばかりだった。
「っ…まだ……大丈夫だよね?」
少女は知っている。
これから起こる全ての事を
誰が死んでしまうのかも全て
自分がこれから彼等にしてしまう事も
全部全部知っている。
でも、彼女が肩を震わす度に、そばにいるのは、1番触れてほしくない呪いの王だ。
「もうすぐだなァ…悠里」
「宿儺くんっ……」
「ケヒヒっ……大勢の人間をまたその手で殺めるというのに?何を怯える必要がある?
言っただろう何も変わらんと」
宿儺の言葉に彼女は月明かりの下でこう言った。
「わかってるよ……宿儺くん、私は君と大きな賭けもしているし、
世界に反感を買うようなことばかりし続けている。」
「わかっているよ……1度たくさんの人を殺めた魂だ。終わりなんて選べないことくらい」
「ケヒヒッ……お前?何をするつもりだァ?」
「10月31日、その日が最初の運命の日………私が人をたくさん殺しちゃう日……
まあ、宿儺くんがなんだろうけどね…」
「貴方がその日たくさんの人を殺めるなら」
「私は代わりにその人々の命を背負う……」
「ほぅ?」
「負けないよ……」
「ケヒヒッ、何をしてくれるのか!見ものだ!せいぜい足掻いて見せろ!!」
「ふふっ……楽しませてあげるよ…」
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雨霧(プロフ) - ミツさん» あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いいたします♡ (1月6日 20時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ - 明けまして、おめでとうございます!今年もよろしくお願いします!今年の更新、ありがとう・:*+.\(( °ω° ))/.:+伏黒がとうとう、ヒロインちゃんのこと意識して良かった(^o^)五条先生もヒロインちゃんLOVEなので、これからが楽しみ(⌒▽⌒)更新、楽しみに待ってます! (1月6日 20時) (レス) id: 0c597de051 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - プスメラウィッチさん» ありがとうござます!今まとめてあげるために書いてますのでお待ちを!! (1月4日 20時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 続きの更新頑張って下さいね😆応援しています。 (1月4日 9時) (レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - うさぎさん» なんと?!ありがとうございます( ´◔‸◔`) (12月16日 9時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨霧 | 作成日時:2023年11月25日 12時