114章、東堂の力を借りて ページ17
悠里は呪霊の前に立つと東堂に言った。
「東堂先輩…あの呪霊は恐らく精霊に近しいものです……特級呪霊で間違いはないです。」
「私の術式は使いすぎる事はできません」
「ほう……つまり?」
「畳み掛けるようにあの呪霊を倒すには」
彼女は真剣な眼差しを向け
東堂の前に立つ
「お願いです……術式を使って頂けませんか……私も全力サポートはしますが
力量では恐らくあちらが上です」
彼女の身体能力は、確かに高い。
だが、フィジカルが強くても特級や大柄の男の相手をする場合少なからず
力の差は歴然として出てしまうもの……
それは彼女がよくわかっている事だ。
だから、少年の話を壊さないよう少し
踏み込んだ話を東堂にしたのだ。
勝つべき未来のために。
(姫……なぜ人間の肩を持つのです)
悲しげな呪いの声に、彼女は眉を下げ笑う。
「いつも優しく見守ってくれてありがとう……でも、まだ私はあなた達に捕まる訳にはいかないの……ごめんなさい」
そう彼女が謝ると、東堂が彼女の頭に手を置いた。
「わかったよ……ハニー考えがあるんだね
なら俺も術式を解放する。行くぞ、俺を信じて走れ、悠里」
東堂に名を呼ばれ目を見開く悠里
そして、彼女は呪力を少し手に込めた。
「はい!……術式天参
天與…今から我が力の元絶対的守護を与える。」
彼女の呪力が東堂の身体を包み先程とは比べ物にならないような力が内側から溢れてくるのを感じる。
「最高だハニー!!」
目にも止まらぬ柏手、
東堂の術式は、相手と自分の位置を入れ替える。術式
不義遊戯実にシンプルで東堂らしい術式だった。
悠里と自身の位置を変えながら、
さらに彼女の呪力底上げにより
呼吸、動きに無駄がない。
呪霊は悠里に強い攻撃はできない
それは、彼女がよくわかっている事だ。
それもあり、呪霊は何処か2人の戦闘に押され気味になる。
だが、その呪霊の内心には今までにないくらい楽しさというのが込み上げてならなかった。
(あぁ……姫、あなたは私に戦いの素晴らしさを教えてくださるのですね)
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雨霧(プロフ) - ミツさん» あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願いいたします♡ (1月6日 20時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ - 明けまして、おめでとうございます!今年もよろしくお願いします!今年の更新、ありがとう・:*+.\(( °ω° ))/.:+伏黒がとうとう、ヒロインちゃんのこと意識して良かった(^o^)五条先生もヒロインちゃんLOVEなので、これからが楽しみ(⌒▽⌒)更新、楽しみに待ってます! (1月6日 20時) (レス) id: 0c597de051 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - プスメラウィッチさん» ありがとうござます!今まとめてあげるために書いてますのでお待ちを!! (1月4日 20時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 続きの更新頑張って下さいね😆応援しています。 (1月4日 9時) (レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - うさぎさん» なんと?!ありがとうございます( ´◔‸◔`) (12月16日 9時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨霧 | 作成日時:2023年11月25日 12時