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55章、彼女の正体 ページ8

「昔から言われるんです……呪い達に
姫って……でも、私には分からないんです」

「ただ、わかるのは、私の血は呪霊やその他の生物には力を与えます。さらに肉は何よりも美味いんだそうです……」

「誰から聞いたの?」

「昔……襲われた呪いに言われました」

彼女の話に、五条はますます厄介な事になりそうだと頭を抱える。が、すぐに弱々しい彼女を抱きしめた。

「先生っ私」

「大丈夫安心して?君をあいつらには渡さないから」

彼女はそんな五条に顔をあげる。
泣きそうな怯えたその目に
五条の力はさらにこもった。
彼女は器じゃない宿儺はわかってて彼女を選んだのだ。
なら僕達は彼女について本当にとんでもない見落としをしていた事になる。

呪い達が揃いも揃って、彼女を狙うわけ、膨大な彼女の呪力量昔、自身の家にあった昔の話。
五条はそれを全て思い出すと静かに彼女に言った。

「やっとわかったよ…君の事…君が何者か」

「君はね?おそらく……呪いの花嫁だ」

「呪いの……ハナヨメ?っ?!」

呪いの花嫁以前宿儺が彼女に言った言葉だ。

「呪いの花嫁ってのは、呪霊達が呼んでた名らしい…でも、本当の名は、天禮姫(てんれいひめ)」

「天禮姫?……」

「そう古い言い伝えだから……
実在なんてしないと思ってたけど」

五条は彼女に顔を近づけ笑う。

「ますます、君は
僕らには必要な存在らしい。」

だが、その事実を知ったら恐らく
上層部は彼女を幽閉した
挙句力を思う存分利用しようとするだろう。
だから、五条は何かを考えると、彼女の頬を両手で包んだ。

「悠里……
君はこれからたくさん辛い思いをするかもしれない怖い思いもね?でも君は強い天禮姫なら尚更ね……」

「君の力を知れば知るほど、周りはきっと君を付け狙う。それでも君は呪術師になるかい?」

イバラの道な事は確かだ。だけど彼女は
進まなければならない自分が死ぬその時まで、
少年の未来を変えるために
彼女は五条をまっすぐ見つめこういった。

「なるよ先生言ったでしょ!宿儺くんの指を飲んだ時から覚悟してたって」

彼女の返しに、五条は優しげな顔でこう呟く。

「なら、これから君は僕と戦って、より正確な呪力コントロールを身につけて貰う
その後は実践重めの任務をいくつかこなしてもらう」

「君のお披露目は交流会」

そこまでの話を聞くと、彼女は首を傾げた。

「先生…交流会ってなんです?!」

「あれ?言って無かったっけ?」

「言ってないですけど…まあ頑張ります」

56章、呪いの思惑と友と交流会→←54章、呪いが1000年待った者



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設定タグ:成り代わり , 呪術廻戦 , 愛され   
作品ジャンル:アニメ
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雨霧(プロフ) - ミツさん» 素敵なコメントありがとうございますじゃんじゃん頑張りますのでお楽しみに( *˙ω˙*)و グッ! (10月23日 16時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ - ありがとう!!沢山の更新があって、私は嬉しさと涙でいっぱいでっす( ; ; )七海さん、かっこいいでっす(≧∇≦)順平、真人も出てきたので、物語が面白くなります(^^)雨霧様のオリジナルは素晴らしいので何度も読み返してしまいます(^^)いつも楽しみに待ってます! (10月23日 14時) (レス) id: 0c597de051 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - プスメラウィッチさん» わあ!!嬉しい頑張ります (10月20日 11時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 雨霧さん、初めまして、続き頑張って下さい😆応援しています。 (10月20日 10時) (レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます😭頑張ります (10月11日 8時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨霧 | 作成日時:2023年10月11日 5時

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