祀り姫は宿儺の器に成り代わる弐【呪術廻戦】

53章、最強呪術師の力 ページ6

領域内に入れば普通は即死らしいが
五条のおかげかそれはあまり感じられなかった。
マグマが吹き荒れるその世界で五条は彼女に言った。

｢悠里……これが領域展開術式を付与した生得領域を呪力で構築する。｣


｢君達が少年院で体験したのは術式の付与されていない未完成な領域、ちゃんとした領域なら恐らく1年全員死んでたよ？恵は気づいてたみたいだけどね？｣

さらに言えば、領域は呪力を大量に消費はするものの、利点が多いらしい。
ステータス上昇や領域内で受けた攻撃は絶対に当たる
それを阻止するには入ったら呪力で受けるか
逃げるかしかないらしい。

五条はそう呪霊の攻撃を受けながら
彼女に説明した。

彼女はその説明を聞き呪霊が作った領域をまじまじと見つめる。

すると、呪霊が呆れ顔に五条に言った。

｢貴様ら……本気で姫について知らぬのだな？｣

｢やはりそちらに置いておくのは心底虫唾が走る｣

｢貴様の無限とやらもより濃い領域で中和すれば儂の術も届くのだろう？｣

呪霊はここへ来たのは半分の戯れに過ぎなかった。
殺せないならいいそう思っていたんだ。

だが、目の前には人間に奪われた姫と
ムカつく術師
さらに新たな人間であるとする己の矜恃
だから、呪霊は戦ったんだ。

だが、どうだろう。
目の前の男は実に余裕に見えた。
だから尚更呪霊は叫ぶ

｢灰すらのこさんぞ！！五条悟！！｣

でも、五条は負けない彼は紛れもない最強の呪術師だからだ。

｢領域に対するの最も有効な手段こっちも領域を展開する……同時に領域が展開された時
より洗練された術がその場を制するんだ｣

｢領域展開｣

｢無量空処｣
五条悟の術式は無限……その領域内に入ったものは、生きる行為に無限回の作業を強制する
故に、知覚伝達生きる事全てが強要され続け
人や呪いは為す術なく動けなくなる。
彼女はその領域を見ながら
自身の手を見つめた。

｢皮肉だよね…全てを与えられると緩やかに死ぬなんて……
でも、君には聞きたい事があるから｣

｢これ位で勘弁してあげる。｣

五条はそのまま呪霊の首を切り
地面に投げ捨て踏んずける。

｢さて、誰に言われてここに来た？｣

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