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95章、映画好きな友へ ページ48

事件後里桜高校では、
事件後様々なカウンセリングなどが行われ、
なお主犯であった吉野純平には記憶がなく。
周りはいじめによる精神的苦痛から
一種の錯乱状態化だったとの報告となり
吉野純平へのお咎めはほとんどなく
代わりに見て見ぬふりをしていた教師やいじめの主犯であった。伊藤その他取り巻き達が
きつい処罰を受ける事になった。
里桜高校はいじめの撲滅を図るべく
アンケートなどを実施、吉野もあった事を反省しながら、前のように学校へ通うことが決まった。
だが、それ以来彼はよく夢を見る。
彼の記憶の中で顔は思い出せないが
1人の少女が現れるのだ。

あの子は一体……誰なんだろう。

ただなんとなく……自分を助けてくれた子が
彼女なのではないだろうかと思っていた。

入院している母親の見舞いに行きながら
吉野は名も顔も知らない少女に感謝する。

「ありがとう……」

その瞬間。風と共に

「こちらこそだよ……純平」

が、振り返ってもそこには、誰もいなかった。
気のせいかどうかは、吉野には分からない。
だが、何か自分に暖かい手が触れた気がしたんだ。何故かその瞬間吉野の瞳からは涙が溢れた。

なんで……僕。

そんな彼の背中を見つめ、
1人の少女は長い髪をなびかせ
こう呟く。

「さよなら……純平、あなたと映画を一緒に見れないのが残念だよ……でも、安心して、もう貴方がこわい思いをする事はないから」

「私の事はずっと忘れてね?私はいつか……
消える存在だから……」

背を向け彼女はそう茨の道を進んでいく。


「お別れはすんだ?」

「はい、大丈夫です」

「京都姉妹校交流会ですね」

「なに?悠里まさか、普通に登場するつもり?」

ニヤニヤしながら話す五条に
彼女はため息を吐きながらそちらを見る。

「はあっ……何をすればいいんですか?
やればいいんですよねやれば」

「悠里最近冷たくない?」

「冷たくないです…
あれ?七海さんは…」

「別任務だよ…呪術師は常に人手不足だからね」

「そうですか……少し寂しいですね……」

下を向き彼女がそう言うと、五条はつまらなそうに彼女を引き寄せた。

「僕じゃ不満?」

「ッ?!」

「すぐ顔赤くして可愛いね?悠里…」

「からかわないでください!」

さあ……この変えてしまった未来は
どう左右するのだろう。
彼女の心をそんな不安がチクリチクリと突き刺していた事など誰も知らない。

96章、姉妹校交流会→←94章、暖かな現実



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設定タグ:成り代わり , 呪術廻戦 , 愛され   
作品ジャンル:アニメ
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雨霧(プロフ) - ミツさん» 素敵なコメントありがとうございますじゃんじゃん頑張りますのでお楽しみに( *˙ω˙*)و グッ! (10月23日 16時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ - ありがとう!!沢山の更新があって、私は嬉しさと涙でいっぱいでっす( ; ; )七海さん、かっこいいでっす(≧∇≦)順平、真人も出てきたので、物語が面白くなります(^^)雨霧様のオリジナルは素晴らしいので何度も読み返してしまいます(^^)いつも楽しみに待ってます! (10月23日 14時) (レス) id: 0c597de051 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - プスメラウィッチさん» わあ!!嬉しい頑張ります (10月20日 11時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 雨霧さん、初めまして、続き頑張って下さい😆応援しています。 (10月20日 10時) (レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます😭頑張ります (10月11日 8時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨霧 | 作成日時:2023年10月11日 5時

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