93章、彼女の抱えるもの ページ46
最強の彼が付いてるならまだ大丈夫だろう。
「そうかよ……で?吉野純平の方は?」
「…無事ではあるのですが、
事件について何も覚えていませんでした。」
何も覚えてない…
その言葉に五条は昔上層部が言っていた事を思い出す。
「なるほどね…悠里は大人を欺くのが上手くてまいちゃうね?…」
そんな2人の会話など知らずベッドに横になった彼女は、暗闇の中で過去の夢を見続けていた。
あぁ…やめて
苦しい…やめて
ごめんなさいっ……
耳を塞ぎしゃがみこんで
誰も助けなんか来ないのなんてわかっている
虎杖悠里は嘘つきだ。
私は…私は…
私の手はもう既にたくさん汚れている……
人を好きになろうとする度に
能力を使うたんびに過去がチラついて
苦しくて使いたくないんだ。
だけど……使わなきゃ皆死んでしまうかもしれない……私は嘘の仮面で怒りも苦しみも出しはしない……助けて欲しいわけじゃない
これは、私の罰だと言い聞かせている。
なのに涙を流し顔を上げると
目の前には呪いの王がたっていた。
なぜお前なんだと思いながらも、
呪いの王は彼女をニヤニヤ見つめると
彼女の頬に手を滑らせ優しく彼女を抱きしめる。
やめてっ……私へ干渉をしないでっ
でも、呪いの王は耳元でこう囁くんだ。
「……早く堕ちろ……」
「っ?!」
「お前は逃げられない…わかっているだろ?」
「俺との縛り…の意味を…後悔などしても遅い
と……けひひッ」
呪いの王の問いに彼女は震えながらこう返す。
「わかっているよッ…だけど…お願いっ……もう少しだけ…人の傍にいさせてっ…」
「フンッお前はつくづく阿呆だなあ?
言っただろう何も変わらんと………」
「阿呆でもいいの……もう少しだけだからっ」
「けひひッ……お前俺のだ……さあ!早く堕ちろ虎杖悠里!!」
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雨霧(プロフ) - ミツさん» 素敵なコメントありがとうございますじゃんじゃん頑張りますのでお楽しみに( *˙ω˙*)و グッ! (10月23日 16時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ - ありがとう!!沢山の更新があって、私は嬉しさと涙でいっぱいでっす( ; ; )七海さん、かっこいいでっす(≧∇≦)順平、真人も出てきたので、物語が面白くなります(^^)雨霧様のオリジナルは素晴らしいので何度も読み返してしまいます(^^)いつも楽しみに待ってます! (10月23日 14時) (レス) id: 0c597de051 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - プスメラウィッチさん» わあ!!嬉しい頑張ります (10月20日 11時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 雨霧さん、初めまして、続き頑張って下さい😆応援しています。 (10月20日 10時) (レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます😭頑張ります (10月11日 8時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨霧 | 作成日時:2023年10月11日 5時