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89章、あの子は渡さない ページ42

彼女と離れ七海は彼女の心配をしつつ
目の前の真人への対処法を考え武器を構えた。
そんな彼に真人は笑う。

「あははっ姫には悪い事したなあ?あとで俺が慰めてあげないとね?」

「次はあんたと闘わせようと思うんだけど
今度は泣いちゃうかな?さぞ泣き顔も可愛いんだろうね!」

「彼女が……大切なんじゃないんですか?」

七海の問いに真人は狂気的な笑みを浮かべる。

「大切だよ?でも姫にはね?
もっと人を嫌いになって貰わなきゃいけないんだ……」

「知ってる?姫はね……ずっとひとりぼっちだったんだよ?」

「だからずっと俺たちが側にいたんだなのに…」

「お前達が姫を嘘でたぶらかしたのさ!
呪術師!姫は俺達呪いのだ!」

「俺達が側にいた方が幸せなんだよ
いつも人は姫を傷つけ苦しませることしかしないからね!!……だから返してもらうんだ!」

呪力を込め真人はそう七海を壁に抑えつける。
七海は真人の姿に悲しげな顔で呪いや人を見つめるあの時の彼女を思い出し口を開く。

「虎杖さんはッ…あなた達呪いとは違います……ちゃんと人を思える優しいちゃんとした人間です」

「アナタ達呪いにお渡しする事はできません……」

「あははっ姫の何を知ってるんだ!俺は知ってるよ…魂が見えているからね!」

「お前達は姫を知らなすぎるんだ!
………死ねよ呪術師!」

そう真人が七海に向け力を強めた時、
呪いを祓い空中から1人の少女が舞い降りる。

「……天惡……」

七海と真人の間を綺麗に切り裂き彼女の顔は
冷ややかな瞳で真人に言った。

「真人くん…ただいま」

「やっぱり…殺してきたんだね!」

真人は彼女に近づくが、
彼女に一瞬で腕を切り落とされる。
七海はその背中に少しの恐怖を感じていた。
まだ若い少女が放つにはあまりに禍々しいその気配は酷く異質だった。

「あなた…本当に酷い事するね」

「するよ?だって俺は呪いだからね?姫もよくわかってるでしょ?」

真人はニヤニヤと彼女に切り裂かれた
腕をすぐ再生し向かってくる。

「七海さん…大丈夫ですか?」

「えぇ…それよりあなたこそ大丈夫ですか?」

七海の問に
彼女は、悲しげに笑う。

「大丈夫です…死を見るのは慣れてますから」

「虎杖さん…」

「いきますよ!」

「はい!」

2人はそこから畳み掛けるように
真人に向かい攻撃を入れ続けた。

90章、領域展開→←88章、攻防



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設定タグ:成り代わり , 呪術廻戦 , 愛され   
作品ジャンル:アニメ
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雨霧(プロフ) - ミツさん» 素敵なコメントありがとうございますじゃんじゃん頑張りますのでお楽しみに( *˙ω˙*)و グッ! (10月23日 16時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ - ありがとう!!沢山の更新があって、私は嬉しさと涙でいっぱいでっす( ; ; )七海さん、かっこいいでっす(≧∇≦)順平、真人も出てきたので、物語が面白くなります(^^)雨霧様のオリジナルは素晴らしいので何度も読み返してしまいます(^^)いつも楽しみに待ってます! (10月23日 14時) (レス) id: 0c597de051 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - プスメラウィッチさん» わあ!!嬉しい頑張ります (10月20日 11時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 雨霧さん、初めまして、続き頑張って下さい😆応援しています。 (10月20日 10時) (レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます😭頑張ります (10月11日 8時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨霧 | 作成日時:2023年10月11日 5時

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