88章、攻防 ページ41
「深くは聞きませんが……あの呪霊の傷はあなたが?」
「っはい、先程」
「虎杖さんなら、もう気づいているかもしれませんが、私の攻撃は奴には効きません」
「しかし、動きは止められますお互いが作ったすきに攻撃を畳み掛けていきましょう」
彼女の内心など知らず七海の冷静さに彼女は苦笑いを浮かべ七海を見る。
「どうしました?」
「いえ……もっと聞かれるのではと思ったので」
「聞かれたいんですか?」
「っ……」
「聞かれたくないなら……言わなくていいです
とりあえずここで確実に奴を祓います」
「はい!!」
七海にとって彼女は、あの呪霊に彼女は攻撃ができる。さらに彼等が大切とする姫が彼女なのであればさらに好都合だった。
だが、心配な事は現状彼女の顔色があまりよくないことである。
彼女力は恐らく
強い、ここに来るまでに感じた残穢は正に特級クラスのそれであった。
だが、消費も激しいようで、
見た所……立っているのが不思議と言える。
だが、今は……
七海は彼女を守るよう前に出て
真人を睨みつけ自身の持つ武器を構えた。
彼女もまた息を少し吐き深呼吸をすると
彼女も手に呪力を込める。
臨戦態勢な2人に
真人はどう悠里と七海をひきはなすかを考え
七海を優先的に攻撃する事を選んだ。
彼女に注意を向けつつ
形を変え、七海にたくさんの棘を出すが、
強度は弱いようで片っ端から2人に削り取られてしまう
ザコようだな……
ふたりと戦いながら真人は自分の力を試すように魂の形を変え続けた。彼女は、七海のサポートをしながら呪力を込め真人を蹴り飛ばす。
真人もまた再び魂を変え校庭を逃げ回り続けた。
「奴は形を変える直前」
「呪力のためがあります!」
「よろしい……」
弱点を知られた真人は
さらに頭を巡らせながら楽しげに2人を両断すべくストックの改造人間を彼女に向け放つ。
姫は形を小さくしたままでも
一撃で俺を仕留めようとするはずだからね
やっぱり天敵だなあ……
でも、呪力消費はだいぶきているのはわかる。だから大人しくしててね?
「ほら!姫と遊んでおいで?」
子供のような見た目のその改造人間は
真人の声に彼女にまとわりついた。
「っ?!」
彼女はそれを交わしながらもまんまと真人の思惑通り七海と離れる羽目になり、思わず舌打ちをする。
「ちっ……本当に厄介だな……
子供を呪霊にするなんて……本当にタチが悪い」
(タスケテ……オネェチャン)
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雨霧(プロフ) - ミツさん» 素敵なコメントありがとうございますじゃんじゃん頑張りますのでお楽しみに( *˙ω˙*)و グッ! (10月23日 16時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ - ありがとう!!沢山の更新があって、私は嬉しさと涙でいっぱいでっす( ; ; )七海さん、かっこいいでっす(≧∇≦)順平、真人も出てきたので、物語が面白くなります(^^)雨霧様のオリジナルは素晴らしいので何度も読み返してしまいます(^^)いつも楽しみに待ってます! (10月23日 14時) (レス) id: 0c597de051 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - プスメラウィッチさん» わあ!!嬉しい頑張ります (10月20日 11時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 雨霧さん、初めまして、続き頑張って下さい😆応援しています。 (10月20日 10時) (レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます😭頑張ります (10月11日 8時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨霧 | 作成日時:2023年10月11日 5時