86章、痴れ者 ページ39
「っ?!」
痛みに彼女は真人を睨みつける
真人はそれを嬉しそうに眺め、
そのまま彼女に抱きつき耳元で囁く。
「ねえ？痛いでしょ姫
宿儺に変わってよ？変わってくれたらこれ外してあげる君は俺たちのだ……人にも呪いの王にも絶対渡しはしない……」
血がしたたり、彼女はその腕を引きはがそうとするが、さらに深く刺され出来なかった。
「っ!!は、なしてっ」
「ごめんねでも、今から王様と君を弾き剥がすから大丈夫
そしたら離してあげるからね？」
無為転変が、彼女の中の呪いの王は静かな怒りを真人に向けた。
「俺の魂に触れるか
悠里の価値を少しはわかっているようで関心だが……虫が気安く俺に触るな」
「それに……この娘は俺のだ…王であるものが貰うべきものだ」
「分を弁えろ痴れ者が」
静かな怒りとその執着に真人の腕は切り落とされ真人はすぐに彼女から離れた。
「っどうやら姫へ触れるのも許してくれないようだね……本当にご執心とは……困ったなあっ」
引き込むのは時間がかかりそうだ……
「何？！宿儺くん何かした？！」
「フン！」
何故か機嫌が悪くなった宿儺と彼女の血を舐め喜ぶ真人に彼女は眉間にただシワを寄せた。
そして、彼女は何かを考えると
近くにあった空間の窓を割った。
その瞬間彼女と真人のいた場所は
校庭に変わる。
「本当に！瞬間移動みたいで面白いね！
姫！！楽しいよ！」
空間から出た彼女は急激なめまいに襲われる。
くっ……まだ倒れる訳にはいかないのにっ
神陰は1番呪力消費量が激しい技だ
順平を逃がすのに……もう1回使ったから
それに……天花まで使ったしなあ
あまり時間はかけてられない……
そんな彼女の顔色は悪く立っているのも不思議に見える状況だった。
真人はその姿を見てニヤリと笑う。
「あははっ姫？呪力使いすぎちゃった？
長い時間空間維持してたもんね？あれ領域展開だっけ？とは別なんでしょ？」
「俺、知ってるよ？」
「あぁそれとも元の力と拮抗して使うと体調悪くなるとかかなあ？」
真人の言葉に彼女は
彼をさらに睨ら見つける。
「本当に！厄介だなあ真人くん」
「さあ！ほら？もっと俺に見せて？
なんなら元の力も見せて欲しいな！！」
おそらく胸の中にいる呪いの王も力が見たくてきっと笑っているだろう。
彼女は空を見上げ手を伸ばす。
「つくづく呪いも人も
私に嫌いな力を使わせようとするよね」
「どこまで知ってるのかわからないけどいいよ少しだけ遊んであげる。」
「術式天…肆…天惡」
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雨霧(プロフ) - ミツさん» 素敵なコメントありがとうございますじゃんじゃん頑張りますのでお楽しみに( *˙ω˙*)و ｸﾞｯ! (10月23日 16時) (
レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ - ありがとう！！沢山の更新があって、私は嬉しさと涙でいっぱいでっす（ ; ; ）七海さん、かっこいいでっす（≧∇≦）順平、真人も出てきたので、物語が面白くなります(^^)雨霧様のオリジナルは素晴らしいので何度も読み返してしまいます(^^)いつも楽しみに待ってます！ (10月23日 14時) (レス) id: 0c597de051 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - プスメラウィッチさん» わあ！！嬉しい頑張ります (10月20日 11時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 雨霧さん、初めまして、続き頑張って下さい😆応援しています。 (10月20日 10時) (レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます😭頑張ります (10月11日 8時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨霧 | 作成日時：2023年10月11日 5時
