77章、呪霊姫のヒトリゴト ページ30
呪いの王に笑われて彼女はため息を吐きながら
その足を止めることはしない
彼女は人間の死をねじ曲げた。
本来であれば、吉野凪は死んでいたはずだった。だが、彼女は生かす選択をしたこれからの為に
宿儺の言う通り、私はきっと変われない
嘘の仮面をつけ、少年が歩んだ道からは逸れようとはしない
吉野の母を助けても誰かが死ぬことはない。
なぜなら、死期が見えていないからだ。
彼女は吉野凪の死期が見えていた。
たまたま、力と助けたいと思わせる言動、行動を吉野凪がしていただけだ。彼女はそう変えてしまった未来に震える手首を抑えた。そして、助けられなかった友人を思い出し眉を下げる。
「少しばかり勇気があれば違ったかな……」
彼女の思い出は時の狭間であった少年と悪い友人の話と苦しく辛い前世で構成されている。
彼女は賽を振ったんだ。これから起こる可能性に、今笑う呪いとの賭けのために
友人を助けなかったのは理を侵す気がしてしまったからだ。
だが、今少年の話と違い世界は大きく変わって来ている。なら、これくらいした所で未来がどう変わるなど私にはわからない。
彼女は今過去に帰って生きているであろう少年に思う。
「君みたいに優しい人なら…考えないでまっすぐ突き進めるんだろうね」
だが、私は少年のように優しくない
これから選択を間違えればきっと誰かが死ぬ
ただ彼女は決して少年の生きたレール理は侵したつもりはない。何故なら、彼女は吉野凪を守っただけであり
助けてはいないのだから……所詮一命を取り留めるようにしただけだ…恐らく治り目を開けるのはかなり先だろう。
我ながら本当に…最低だ。
そう彼女が考えていた時だった。
吉野順平が呪い達と共に高校を襲撃したのは、
人の心は簡単には変わらない
私もきっと過去のまんまだ彼女は人を襲いに行ってしまったであろう
少年に悲しげに呟いた。
「あーあ
間違えた選択しないでって言ったんだけどなあ気づいて欲しかったのに」
「命の価値を測れるほど君は強くはないし…代償など支払えないだろうに」
「だいそれたことを君は本当に浅はかだよ」
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雨霧(プロフ) - ミツさん» 素敵なコメントありがとうございますじゃんじゃん頑張りますのでお楽しみに( *˙ω˙*)و ｸﾞｯ! (10月23日 16時) (
レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ - ありがとう！！沢山の更新があって、私は嬉しさと涙でいっぱいでっす（ ; ; ）七海さん、かっこいいでっす（≧∇≦）順平、真人も出てきたので、物語が面白くなります(^^)雨霧様のオリジナルは素晴らしいので何度も読み返してしまいます(^^)いつも楽しみに待ってます！ (10月23日 14時) (レス) id: 0c597de051 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - プスメラウィッチさん» わあ！！嬉しい頑張ります (10月20日 11時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 雨霧さん、初めまして、続き頑張って下さい😆応援しています。 (10月20日 10時) (レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます😭頑張ります (10月11日 8時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨霧 | 作成日時：2023年10月11日 5時
