70章、無為転変 ページ23
「見たことあるの?」
初めてだった同じような映画をみている子は
だから、吉野は彼女の話に胸を踊らせた。
「あるよ?最近たくさん映画見てるからね?2面白かったよね?」
そして吉野は気づいた彼女との話は酷く自身にストレスを与えないから話しやすいのだと、
目の前の彼女が聞き上手なのもあるが
滲み出る優しさをひしひしと呪力をとうして感じるからだ。
真人さんが……姫っていうのなんかわかる気がする。
そんな事を思ってると
、彼女は彼に携帯を差し出し言った。
「連絡先交換しよ?今度一緒に映画とか見に行こうよ……吉野くん!」
彼女が吉野と合流している頃
七海は彼女の言った通り犯人との戦いをはじめていた。
「出てくるならさっさとしてください異形手遅れとはいえ人を殺めるのは気分が悪い」
七海の言葉にツギハギの男は笑った。
「いやあ!良かった!良かった!
五条悟が来ても困るけど
弱いと実験にならないからさ?」
「残業は嫌いなので手早く済ませましょう」
ツギハギの男は絵に書いたような軽薄さ
にその奥にあるどす黒い強さ
それは、紛れもない七海の知ってる最強呪術師と同じ感じだった。意思疎通がかなりとれる所を見ると、先日、悠里と五条を襲った未登録の特級呪霊と関係がある事は間違いない。
何度も叩き七海が呪霊に攻撃を入れる。
「俺さあちゃんと避けたよね?呪力でそういう術式?」
相手を探り的確に
負けじとツギハギの呪霊も楽しげだった。
「そういうとは?他人任せな抽象的質問は嫌いです。」
「良かったお喋りが嫌いなわけじゃないんだ」
「相手によります。」
すると、ツギハギは七海に質問をする。
「ねえ?あんたはさ魂と肉体どっちが先だと思う?」
不思議そうな七海の顔にさらに彼はこう続けた。
「ほら、あるでしょう?卵が先か鶏が先かみたいな話肉体に魂が宿るのかな?魂に身体が肉付けされてるのかな?」
七海はその問いに前者と応えた。
しかし、彼の考えは後者だった。
理由は彼の呪術によるものだ。
彼の能力は魂に触れその形を変える。
「無為転変」
そう唱え、小さな人形を出す。それは全て異形にされた人間であり、それを身体にストックしてるのだ。
そんな彼が能力の話をする中で七海もまた時計を見る。
「17時半……今日は10時から働いてるので
それに……待ってる子供がいるのでね
何がなんでも18時に上がります」
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雨霧(プロフ) - ミツさん» 素敵なコメントありがとうございますじゃんじゃん頑張りますのでお楽しみに( *˙ω˙*)و グッ! (10月23日 16時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ - ありがとう!!沢山の更新があって、私は嬉しさと涙でいっぱいでっす( ; ; )七海さん、かっこいいでっす(≧∇≦)順平、真人も出てきたので、物語が面白くなります(^^)雨霧様のオリジナルは素晴らしいので何度も読み返してしまいます(^^)いつも楽しみに待ってます! (10月23日 14時) (レス) id: 0c597de051 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - プスメラウィッチさん» わあ!!嬉しい頑張ります (10月20日 11時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 雨霧さん、初めまして、続き頑張って下さい😆応援しています。 (10月20日 10時) (レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます😭頑張ります (10月11日 8時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨霧 | 作成日時:2023年10月11日 5時