66章、呪いとは ページ19
「特級仮想怨霊そう呼ばれる呪霊がいる」
「呪霊は人間から露出した呪力の集合体実在はしなくとも共通認識のある畏怖のイメージは協力な呪いとなって顕現しやすい」
「共通認識のある畏怖のイメージ……有名な妖怪や怪談ってことですか?」
「そっトイレの花子さんとか九尾の妖狐とか色々呪術師はそれらを特級仮想怨霊として登録し警戒してる……」
「正体不明の強力な呪いもとりあえず仮想怨霊としてカテゴライズする辺りそれしか見えてないって感じだよね?」
本を閉じツギハギの男が少年を見る。
少年は内心怖いとわかっていながらその男に何故か安心を覚えていた。
「でも……人々が常に恐れているのはそんな御伽噺じゃないだろ?」
「天災……とか?」
「君との会話はストレスがなくて助かるよ……」
「いやっ……そんな」
「大地を森を海を人々は恐れ続けていたそれらに向けられた呪力は大きすぎるが故に形を得る前に知恵をつけ今まで息を潜めていたんだ……」
「皆誇らしい俺の仲間さ」
男の話に少年は気になり彼に言った。
「真人さんは……なんの呪いなんですか?」
真人……そう呼ばれた男は楽しげに応える。
「人間……俺は人が人を憎み恐れた腹から産まれた呪いだよ」
そして、本に挟んでいた1枚の写真にキスをした。
「その写真……いつも大切そうですよね?」
「大切さ……俺らにとって……君ら人間にとって勿体ないくらい
可愛い可愛い俺らのお姫様の写真だよ」
「姫?」
「そう……呪いの花嫁様さ」
「呪いの花嫁?
写真に写ってるの……随分綺麗な人ですね」
「だろ?
この子はね悪い人間に今囚われているんだ……だから、俺らが助けなきゃいない子なんだよ」
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雨霧(プロフ) - ミツさん» 素敵なコメントありがとうございますじゃんじゃん頑張りますのでお楽しみに( *˙ω˙*)و グッ! (10月23日 16時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ - ありがとう!!沢山の更新があって、私は嬉しさと涙でいっぱいでっす( ; ; )七海さん、かっこいいでっす(≧∇≦)順平、真人も出てきたので、物語が面白くなります(^^)雨霧様のオリジナルは素晴らしいので何度も読み返してしまいます(^^)いつも楽しみに待ってます! (10月23日 14時) (レス) id: 0c597de051 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - プスメラウィッチさん» わあ!!嬉しい頑張ります (10月20日 11時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 雨霧さん、初めまして、続き頑張って下さい😆応援しています。 (10月20日 10時) (レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます😭頑張ります (10月11日 8時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨霧 | 作成日時:2023年10月11日 5時