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63章、彼女は胸を痛めた ページ16

冷静に七海は彼女の言葉に少し考えつつも前に進んでいく。
彼女を五条に託され数時間彼は彼女と一緒にいて、嫌という程、彼女の異質さを感じていた。
膨大な呪力量、酷く冷静な発言は子供ぽさは感じられない。
恐らく技術もそこら辺の呪術師など軽くどころか大幅に超えているだろう。
嫌でもわかる天才だと
七海がそう横目に彼女を見ていると、
彼女は言った。

「監視カメラにも何も映ってなかったんですもんね」

「ええ…被害者以外は少年が1名のみです」

「犯人は呪霊ですか?」

「恐らく」

「あの少年がやった可能性もなくないですがそちらは警察の仕事です」

そんな会話をしながらふたりが呪力の感じる屋上まで来ると
やはりそこには2体の呪霊がいた。
彼女はその呪いを見て眉を下げる。

なぜなら彼等は元人間であると
彼女は気づいてしまったからだ。
頭に響くその声は、実に苦しげで
(タスケテ……タスケテ)
でも、口から違う言葉を発してるそれに
彼女が目をつぶると
七海は一体の呪霊を討伐するよう彼女に指示をした。

「目の前のコイツを私が討伐しますので、虎杖さんはあちらをお願いします。」


「はい」

彼女はそう短い返事をして
呪いに向き直ると、七海は言った。

「勝てないと判断したら呼んでください……まあアナタなら大丈夫でしょうが」

七海の言葉に彼女は首を傾げる。

「はい?」

「私は大人で君は子供です私には君を自分より優先する義務があります」

その言葉の続きを聞くと
彼女は何かを思い出し目をまるくした。
そして、満面の笑みを向け彼女は呪霊に呪力を向ける。
それは、紛れもない大好きな人の話に出てきた
七三分けのしっかりした正義感の強い後輩の話。

「ふふっ……ありがとうございます」

そうか、傑さんの話に出てきた七
三分けの後輩は貴方なんですね七海さん……

彼女は彼の話に出てきた人達を昔から
楽しく聞いていた。だから、彼女はその人々に会いたいと願ったし、それと同時にこれからくる未来と可能性とそのもの達が少年とどういう関係性だったかを気づくたんびに
胸が痛むんだ。

彼女は下を向き大好きな人が自分を守るべく教えたその力で
呪いを祓わなければならい。

これから来る未来を感じながら。

そんな彼女の思いなど知らず
七海は懐から布でまかれた短刀を取り出した。

64章、彼女の力と脱サラ呪術師の実力→←62章、彼女の感じた違和感



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設定タグ:成り代わり , 呪術廻戦 , 愛され   
作品ジャンル:アニメ
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雨霧(プロフ) - ミツさん» 素敵なコメントありがとうございますじゃんじゃん頑張りますのでお楽しみに( *˙ω˙*)و グッ! (10月23日 16時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ - ありがとう!!沢山の更新があって、私は嬉しさと涙でいっぱいでっす( ; ; )七海さん、かっこいいでっす(≧∇≦)順平、真人も出てきたので、物語が面白くなります(^^)雨霧様のオリジナルは素晴らしいので何度も読み返してしまいます(^^)いつも楽しみに待ってます! (10月23日 14時) (レス) id: 0c597de051 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - プスメラウィッチさん» わあ!!嬉しい頑張ります (10月20日 11時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 雨霧さん、初めまして、続き頑張って下さい😆応援しています。 (10月20日 10時) (レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます😭頑張ります (10月11日 8時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨霧 | 作成日時:2023年10月11日 5時

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