検索窓
今日:97 hit、昨日:9 hit、合計:110,624 hit

62章、彼女の感じた違和感 ページ15

「認めてくれなくてもいいんです」

彼女の返しに七海が首をかしげる。

彼の反応を楽しみながら、彼女は自身の胸に手を当てこう続けた。

「確かに私は……この身に呪いを宿すはたから見たら化け物です」

「でも…私が生きて死ぬまでで
後悔の無い死などなくても死に方くらいは選びたい」

「だから、この場に立ってます
たくさんの人に生かされ」

「生きるという呪いを私はこの身に課せられてる」

「なら、私は前だけ向いて生きなければならない」

彼女の目は真剣だった。
この先私がいるから変わってしまったかもしれない
未来も出会った少年が生きる可能性がまだある限り
死に方は決まっている
だからこそ彼女は戦うしかないのだ。

「大丈夫です。認めてもらう以前に私は私のできる事で応えるまでです」

彼女の返しに七海はため息を吐く。
そんな彼に五条は笑った。

「ね?面白い子だろ?」

「あなた並に変人なのはわかりました」

「あぁ?!」

「まあ、まあ、それでも認めてくれたら応えるまでなんですけどね?」

「それは上に言ってください私はぶっちゃけどうでもいい……」

「ふふっはあい」

これが虎杖悠里と七海健人の出会いだった。
そして、現在2人の派遣された任務は
七海が引率に変わりすぐに起きた事件だった。
ぐちゃぐちゃの無惨な死体
警察は直ちに人の仕業ではないと判断し
呪術師を呼んだのだ。

キネマシネマにつき彼女はキョロキョロ周りを見ながら七海の後ろを歩く。

「何か気になりますか?」

「いえ……」

彼女はその映画館に入ってすぐ異様な気配を悟っていた。

「虎杖さん見えますか?これが呪力の残穢です」

そう七海が指さす方向には足跡がくっきり浮かび上がっていた。
彼女はそれを見て眉間にシワを寄せる。

彼女が考えているのは、
先程見た遺体になったはずの魂が見えない事である。
呪力の残穢
敵に1人……恐らく魂そのものを選択できる人か呪いの仕業だと言えた。だから、彼女は七海にこう応える。

「はっきり見えるんですけど……少し違和感のある感じがします……」

「違和感といいますと?」

「わざと残してる気がするんです」

彼女の言う通り、2人を誘うように、その足音は連なっていた。

「なるほど…とりあえず今は追いましょう…考えるのはその後です」

63章、彼女は胸を痛めた→←61章、脱サラ呪術師と呪霊姫



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (206 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
388人がお気に入り
設定タグ:成り代わり , 呪術廻戦 , 愛され   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

雨霧(プロフ) - ミツさん» 素敵なコメントありがとうございますじゃんじゃん頑張りますのでお楽しみに( *˙ω˙*)و グッ! (10月23日 16時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ - ありがとう!!沢山の更新があって、私は嬉しさと涙でいっぱいでっす( ; ; )七海さん、かっこいいでっす(≧∇≦)順平、真人も出てきたので、物語が面白くなります(^^)雨霧様のオリジナルは素晴らしいので何度も読み返してしまいます(^^)いつも楽しみに待ってます! (10月23日 14時) (レス) id: 0c597de051 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - プスメラウィッチさん» わあ!!嬉しい頑張ります (10月20日 11時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - 雨霧さん、初めまして、続き頑張って下さい😆応援しています。 (10月20日 10時) (レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - さくらさん» ありがとうございます😭頑張ります (10月11日 8時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雨霧 | 作成日時:2023年10月11日 5時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。