7章、消えた特級呪物 ページ9
とある日の夜とある学校の百葉箱の前で黒髪のつんつん頭の少年はしかめっ面にとある男と通話をしていた。
「百葉箱?!そんな所に特級呪物保管するとか馬鹿すぎるでしょ」
[アハハっでもおかげで回収も楽でしょ?]
「ないですよ……」
「百葉箱空っぽです……」
[マジで?ウケるね!]
「ぶん殴りますよ?」
[それ回収するまで帰ってきちゃだめね?]
2018年6月宮城県仙台市杉沢第三高校百葉箱箱に保管されていた特級呪物が姿を消した。
これはその数時間前の事……
それは少女の前に落ちていた。
持ち帰るのもいささか嫌で通り過ぎたのだが
少女こそ虎杖・悠里は
問題の15歳となったばかりであった。
そして、おそらくその箱は少年が話していた呪いの王のそれであろう。
悠里は、そんなもの拾わなければ、
少年をそもそも救えるのでは?とふと考えたが、
他の仲間の話も思い出しおもわず立ち止まった。
まあ、さらに理由を言えば、
彼の話には無かった
箱の声が聞こえてしまったからである。
(……拾わぬのか……つまらぬな)
彼女は、すぐさまその退屈そうな声に振り返った。
そして箱を見つめこう呟く。
「だって……あなたすごく禍々しいもの」
彼女の言葉に箱がカタカタと揺れた。
(ほう!まさか……この状態の俺の声が聞こえるのかケッヒヒ)
「ちゃんと聞こえるよ……はっきりと」
(ケッヒヒ……拾え、お前に興味が沸いた)
呪霊の王に興味を持たれるのは心底嫌だが、
拾わないとこの話は進まないし、変えられないのもきっと事実だろう。だからか、彼女は拾っては行けない
それを静かに手にとった。
「でも箱さん、拾ってあげるけど何もしないでね?」
(ケッヒヒ……今は何もしないさ……今はな)
340人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雨霧(プロフ) - ミツさん» わあ!ありがとうございます¨頑張ります♡楽しみにしててください (10月4日 6時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ - きゃ〜(≧∇≦)宿儺様、積極的で素敵〜(≧∇≦)オリジナルはこうでないと(^_−)−☆ヒロインちゃん狙われてしまい、これからどうなるか、ドキドキ♡私としては真人とどう絡ませるのか、気になります(≧∇≦)更新、楽しみにしてまっす(^o^) (10月4日 0時) (レス) id: 0c597de051 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - さくらさん» わああ😭嬉しいお言葉感謝です頑張ります (9月29日 12時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - とても大好きです、もっとたくさんを読みたいです!更新、いっぱい書いて頑張って下さい!楽しみに心待ちしています🌸(*´ω`*) (9月28日 18時) (レス) id: d8650f1f20 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - ミツさん» わあ!コメントありがとうございます!これからじゃんじゃん面白くしていきますので楽しみにしててください! (9月27日 10時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雨霧 | 作成日時:2023年9月21日 4時