祀り姫は宿儺の器に成り代わる【呪術廻戦】

5章、友は永遠に ページ7

彼女と胡散臭い僧侶が出会ってから数日
それから何故か毎日何かと会いに来ては、
彼は話をしては茶を飲み帰って行く。

｢やあ！悠里……元気だったかい？｣

｢…傑さん、また人殺したでしょ……｣

｢君には嘘がつけないなあ
猿共は早く消さないといけないからね｣

｢本当に悪いお友達だなあ｣

｢友達になりたいって言ったのは、君だろ？｣

｢そうだけどね……心配なの……
ねえ傑さん……また会いに来てくれるよね？｣

｢大丈夫だよね？疲れたら悠里に会いに来てね？私は傑さんの味方だよ｣
彼女は、優しいと思う初対面で死を宣告されどうなるかと思ったが、ただ最近は、…傑……そう呼ばれた男は彼女を
何処か昔亡くした優しい後輩と重ねていく。

｢あぁ……ちゃんとまた来るよ…｣

不思議と疲れたり、苦しくなると
、彼女に会いに来てしまう。
彼女は、それだけ、聞き上手で酷く安心感があった。

まだ自分より幼い少女なのに…
…彼女は、凄くしっかりしていた。

いくつの季節を超えて、彼がいよいよ作戦を結構しようと動いたある日、彼女が珍しく傑を酷く引き止めた。
成長しすっかり美人となった。

彼女は、傑の服の裾をつかみ悲しげに小さく呟いた。

｢いかないで……｣

｢大丈夫……帰ってくるよ悠里｣

だが、男は、帰れなかった。
夢を追いかけ友に看取られて死んでしまったからだ。自身的には、最高の死だっただろう。
心のこりがあるとするならば、
彼女の傍にいてあげれないことだ。何かを必死に背負い、膨大な力をその身に宿す優しい
彼女の話し相手になってやれないことだ。
思いのせいか、男は彼女の前に立っていた残された彼女は泣きながら男に言った。

｢傑さん……嘘つき帰ってくるって、そういう意味じゃないっ｣

『君は見える側だったんだね』

｢言ったでしょはっきり見えてるって｣

『私はこの後どうなるかな？』

｢私に聞かないでよ…でも、大丈夫だよ傑さん｣

彼女は、優しく微笑み消えゆく彼に言った。

｢あなたは許された……きっと大丈夫…
また会おうね傑さん…｣

『悠里……私はもう』

｢大丈夫……心は繋がってるから……大好きだったよ傑さん｣

救えなかった……彼はどの世界線なら生きれたのだろうか？
後悔の言葉がよぎる中で彼と話したたくさんの人々の話を思い出す。

ありがとう優しい悪党さん……
私はずっと見方でいるよ……
貴方が幸せになれる世界をずっと願ってる。

ありがとう優しい友達

彼女はそう涙を拭うばかりだった。

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