42章、伏黒恵と呪いの王 ページ44
呪霊の気配が消え、彼女を待つ伏黒の前に立ったのは紛れもない呪いの王だった。
「悠里なら?戻らんぞ?」
「っ?!」
「そう怯えるな、今は機嫌がいい少し話そうじゃないか?」
震える手を抑え伏黒は呪いの王に向き直る。
「小娘がなあ…俺に賭けを持ち込んできた…少しオマエに興味が湧いた。
だから、少し乗っかることにした。」
「虎杖が?」
「小娘は言った。
オマエが俺を楽しませれたら身体を返せとな」
伏黒は宿儺の言葉に眉間にシワを寄せる。
そして、彼女の事を考えた。
虎杖は、考え無しにそんな事を言うようなやつじゃない…
だから、考えがあるんだ。
なら、俺もそれに乗っかるまで
「まあ…俺は今お前になんの面白みも感じていないがな?…お前にはこの小娘が思うほどの何かがあるらしい…」
そういうと宿儺は自身の胸を貫き、
心臓を取り出した。
「興味本位に乗っかった賭けだ。
小娘を人質にすれば少し見ものかもしれんな?……さらにダメ押しだ。」
宿儺はそう自身の指を取り出し飲み込み笑う。
伏黒はその姿に警戒を強めた。
「あの時と立場が逆転したな」
「殺す…せいぜい楽しませて見ろ!!」
強まる雨の中伏黒は宿儺を見つめこう言った。
「虎杖は死んでも戻って来るそういうやつだ。だから、お前とも賭けをしたんだろうな。」
宿儺は彼の言葉に流れ落ちた血を舐め
呆れ顔にこう返す。
「勘違いをするな…お前を殺し、コイツはモノにする……ケヒヒッ…俺が復活するまで身体は返してやらんがなあ?」
「なっ?!」
「呪術師共は…
つくづくこの娘の価値を知らなすぎる
大方…先程の呪霊もお前達が用意したのだろう?」
「ケヒヒっつくづく愚か…だから悠里は俺が貰うコイツはオマエらの所にいていいものでは無いからなあ…」
「虎杖はモノじゃない!!」
伏黒は顔を歪め式を出した。
恐らく宿儺は反転呪術式を使えるはず
虎杖が戻る前に心臓を戻させる
できるか?俺に…
だが、あいつは俺に託したんだ。
できるかじゃねえ!!やるんだよ!!
伏黒の姿に宿儺もまた髪をかきあげ楽しげだ。
「どうせなら広く使おう」
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雨霧(プロフ) - ミツさん» わあ!ありがとうございます¨頑張ります♡楽しみにしててください (10月4日 6時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ - きゃ〜(≧∇≦)宿儺様、積極的で素敵〜(≧∇≦)オリジナルはこうでないと(^_−)−☆ヒロインちゃん狙われてしまい、これからどうなるか、ドキドキ♡私としては真人とどう絡ませるのか、気になります(≧∇≦)更新、楽しみにしてまっす(^o^) (10月4日 0時) (レス) id: 0c597de051 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - さくらさん» わああ😭嬉しいお言葉感謝です頑張ります (9月29日 12時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - とても大好きです、もっとたくさんを読みたいです!更新、いっぱい書いて頑張って下さい!楽しみに心待ちしています🌸(*´ω`*) (9月28日 18時) (レス) id: d8650f1f20 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - ミツさん» わあ!コメントありがとうございます!これからじゃんじゃん面白くしていきますので楽しみにしててください! (9月27日 10時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨霧 | 作成日時:2023年9月21日 4時