祀り姫は宿儺の器に成り代わる【呪術廻戦】

3章、彼女は成り代わった ページ5

成り代わりは本当に成功してるんだろうか……
少年から聞いた話の通り行くかどうか……
彼女は、記憶を頼りにそう赤子になり目を開ける。
優しい顔で彼女を抱くその男は間違いなくあの少年の父親だろう。顔が似ている……
そして、何やら真剣そうに父に何かを語るのは
少年の話に出てきたあの祖父に間違えない

彼女は頭がよく実に冷静だった。
そして、彼女の両親は後に姿を消し
彼女は、祖父と2人きりになってしまった。

｢すまんな……悠里……｣

｢おじいちゃん……どうしたの？｣

｢おじいちゃんが守るからな｣

優しかった……すごく優しかった
彼女は、優しい手の温もりに
頭を撫でられて嬉しそうに笑う。

彼女の名前は虎杖悠里……この物語を変える
救世主になるかもしれない少女だ。

話を聞いたのは、少年が15になってからの話ばかりだったので、それ以外の少年の彼女交友関係など全く知らないが
まあなるようになると彼女は、久しぶりの現世に感動していた。
まだ齢7歳……少し……現世を楽しもじゃないか……

だが、問題があった。…彼女は、転生した影響か、
元の力が災いしたのか……
幼いながらに呪いと呼ばれる呪霊がはっきり見えていた。

｢嫌だなあ……｣

さらに、呪霊達は彼女に危害を加えるどころか……むしろ彼女を好いていた。
おかしい……彼から聞いた話と違う。
もしや、私のせいで、私立場的に最強になってしまったのでは？

そんな事を考えながら
彼女は、祖父に連れられた公園でブランコに揺られる。

彼女は、笑った。

どうやらこの世界は、私を受け入れたようだ。

さて、どうしょうかなあ……

｢…どう動くべきか｣

｢世渡りも……難しいね｣

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