36章、彼女の敵は? ページ38
「ねえ?伏黒くん…もし私があなた達の敵だったとしても伏黒くんは後悔はしないでね?」
彼女の言葉に伏黒は眉間にシワを寄せ
伸ばしていた手をおろす。
「おい…虎杖…何が言いたいんだ。」
彼の瞳に
彼女は、振り返ると伏黒に笑った。
だが、彼女のその笑みは酷く悲しく辛そうだった。
まただ、その顔だ。なんでいつもお前は、
泣きそうなんだよ……
「おい……虎杖……」
「大丈夫だよ冗談だから……でもね?伏黒くん……闇は黒く深い……だから、あなたは呑まれないでね?」
そんな伏黒の手に彼女は再び触れ
握り言った。
「恐怖も不安も闇も……世界はグレーだから溢れてる……だから呪いは消えないんだろうね?
だけど……」
「あなたは優しいから全部救おうと思うんだろうね?だから……あなたの優しい心が黒く染まりませんように後悔しないでね?」
私は嘘つきだ。誰
も信じてないし……信じれない。
けど、彼は私を助けようとした。
私を善人だと思ってくれてる。
多分今だって何かを感じて私を助けようとしてる。でも、から私はこれから
そんな彼の命を天秤にかけるんだ。
呪いの王様の興味がありそうな彼を
見える未来からの可能性と
物語を変えないように全力を尽くす。
だから、願う
私はきっと君たちを危険に晒すだから……それまでは君が後悔しませんように
星に願う。
「ふふっ……責任も後悔も感じないでね?帰ろう。」
彼女はそう寮の中に消えていく。
彼女の姿に伏黒は、自分の手を見てこう呟いた。
「ほんとうに……不思議なやつ」
寮に戻り彼女は月明かりを浴びながら
窓を見つめる。
すると、彼女の頬が口を開いた。
「オマハつくづく……何を企んでいる?あの小僧もどうせお前の手の内のひとつなのだろう?俺を利用するなど出来もせんだろうにな!!」
彼女は不敵に笑う。
彼は呪いだ。どう足掻いても彼との流れは変えられない。私が彼を飲んだ時点で恐らく
世界は、少しづつ変わってるはずなんだ。
「ふふっ……どうかなあ利用じゃないよ?宿儺くん……これは賭けなの」
「オマエはつくづくよく分からんなあ……」
「あなたもきっと楽しめるようになるよ」
世界が変わった先は私には分からない
だが、可能性がある以上私はそれに対して
動いていく。
「さあ……もう震えはないね」
始めようもし私が動く時
それは世界を敵にした時
「さあ私がね……伏黒くんこの仮面を外す時は理を壊すと決めた日だけだよ」
残念ながら私の敵は世界そのものなんだよ
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雨霧(プロフ) - ミツさん» わあ!ありがとうございます¨頑張ります♡楽しみにしててください (10月4日 6時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ - きゃ〜(≧∇≦)宿儺様、積極的で素敵〜(≧∇≦)オリジナルはこうでないと(^_−)−☆ヒロインちゃん狙われてしまい、これからどうなるか、ドキドキ♡私としては真人とどう絡ませるのか、気になります(≧∇≦)更新、楽しみにしてまっす(^o^) (10月4日 0時) (レス) id: 0c597de051 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - さくらさん» わああ😭嬉しいお言葉感謝です頑張ります (9月29日 12時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - とても大好きです、もっとたくさんを読みたいです!更新、いっぱい書いて頑張って下さい!楽しみに心待ちしています🌸(*´ω`*) (9月28日 18時) (レス) id: d8650f1f20 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - ミツさん» わあ!コメントありがとうございます!これからじゃんじゃん面白くしていきますので楽しみにしててください! (9月27日 10時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨霧 | 作成日時:2023年9月21日 4時