35章、伏黒恵と呪霊姫 ページ37
任務が終わり呪術高専に帰ってきた。
もうすぐ……私は痛い思いをしなければならない。心も身体も……慣れてるはず……
でも……なんで手が震えるの？
その夜彼女は、寝付けなかった。
別に生き返れるし､目的はまだ先のはずなんだ。
だから……大丈夫……大丈夫のはず……
なのに、止まらない……
彼女は、寮を出て、夜風を浴びたくなった。
監視は常にくついているだろうが、
どうしても空気を吸いたかったのだ。
すると、
｢何してるんだ……虎杖｣
ついてきていたのか、伏黒が眠そうにそこに立っていた。
｢あれ？起こしちゃった?｣
｢起こしたというか……お前監視対象なんだぞ……こんな夜更けに1人外行くなんて……って……なんかあったのか？｣
彼はいつも鋭い…出会った時もそうだが……
今もきっと気づいている。
彼女はそう眉を下げながら
震えている手をすぐに隠した。
｢無いよ？何も｣
が、伏黒は彼女の手を掴んだ。
｢やっぱりな……なんかあっただろ震えてるぞ｣
｢っ…離して…｣
彼女は伏黒の行動に思わず手を振り払う
伏黒は、そんな彼女がいつもヘラヘラと笑ってばかりの彼女と同一人物なのか分からなかった。
それくらい今の彼女は、苦しげで弱々しく見えたのだ。
｢っ…大丈夫だから｣
伏黒は考える。
こいつとはあの日出会い…俺が巻き込んだ…
伏黒は、強く拳を握りしめる。
そんな彼を見て今度は彼女が震えた手で伏黒の腕を掴んだ。
｢もしかして？責任……感じてる？｣
｢感じちゃダメだよ
あなたが巻き込んだんじゃないの……私があなたを巻き込んだんだから｣
彼女は、恐らく何かを隠している。
強い力もあるようだし、イカれた考えもあるらしい。
死への体勢があると五条先生は言っていた。
だが、伏黒はそうは見えなかった。
だから、あの時助けなければと思ったんだ。
目の前のこいつが善人に見えたから
迷わず助けた。
これは私情だ。だから、伏黒は彼女の瞳をまっすぐ見つめる。
｢責任は……確かに感じてるかもしれない……
けど後悔してない｣
伏黒の瞳に彼女は、眩しい笑顔を向けた。
｢ふふっなら大丈夫だよ伏黒くん
この震えは多分私への罰だから｣
｢罰？それはどうゆう……｣
彼女は、その先は何も言わなかった。
いつものようにニコニコとして
でも、その顔は酷く悲しそうに見えた。
伏黒がそんな彼女に思わず手を伸ばすと
彼女は言った。
｢ねえ？伏黒くん…もし私があなた達の敵だったとしても伏黒くんは後悔はしないでね？｣
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雨霧(プロフ) - ミツさん» わあ！ありがとうございます¨頑張ります♡楽しみにしててください (10月4日 6時) (
レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ - きゃ〜（≧∇≦）宿儺様、積極的で素敵〜（≧∇≦）オリジナルはこうでないと(^_−)−☆ヒロインちゃん狙われてしまい、これからどうなるか、ドキドキ♡私としては真人とどう絡ませるのか、気になります（≧∇≦）更新、楽しみにしてまっす(^o^) (10月4日 0時) (レス) id: 0c597de051 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - さくらさん» わああ😭嬉しいお言葉感謝です頑張ります (9月29日 12時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - とても大好きです、もっとたくさんを読みたいです!更新、いっぱい書いて頑張って下さい!楽しみに心待ちしています🌸(*´ω｀*) (9月28日 18時) (レス) id: d8650f1f20 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - ミツさん» わあ！コメントありがとうございます！これからじゃんじゃん面白くしていきますので楽しみにしててください！ (9月27日 10時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨霧 | 作成日時：2023年9月21日 4時
