祀り姫は宿儺の器に成り代わる【呪術廻戦】

2章、あるべき未来への約束 ページ4

｢は?!｣

｢私なら時空をねじ曲げられる……｣


｢え、…それってどういう事？
つぅーか、お前も帰りたい所
ないのかよ?!｣

少年の問いに少女は目を見開く。

｢私は無いよ……もう1000年以上独りだから｣

｢1000年……こんなところに1人で?!
でも……時空ねじ曲げるってどうやって?!｣

｢君が死ぬはずの世界線を私が行って変えるって話｣

｢は？｣

少女は不敵に笑い彼に言った。

｢君はパラレルワールド説って聞いた事あるかい？｣

｢え?!アニメとかゲームとかでなら｣

｢そう！で、それを私がやっちゃうって話！｣

とんでもない彼女の提案に
少年は唖然とした。

｢そんなの出来るわけ……｣

｢私がねまず君の立場に転生する！
言わば成り代わりってやつだね！｣

｢はあ？！だから！！神様じゃあるまいしできるわけ……｣

｢そう普通はね？でも私はできる。
私ね？君の世界に興味がわいの！

だからゲームをしよう！
私が君が死ぬはずだった世界をねじ曲げてあげる｣

｢だから……君は元の生きるかもしれない時空
過去に帰るの。勿論ここでの記憶は無くなる…｣

少女は、そう話を終えると少年を先に見える大きな扉の前まで連れていった。

｢この世界から他の時空を超えれる唯一の扉だよ…
…ここに入ればきっと君は元の世界で
また生きることができる。｣

｢私は……全ての世界にもう実態がない……
だから……君の未来を変えてあげるね？｣

｢なんで……そこまで……俺にしてくれるの？｣

少年は、不思議だった何故他人の彼女が自らを捨てれるのか、でも少女は、満面の笑で開いた扉の中へ彼の背中を押した。

｢君がずっと諦めた目をしてなかったからだよ…
…私は諦めちゃったから……人として生きる事を｣

｢約束するよ……君はもう一度……生き返る
きっと幸せな未来を進めるよ……｣

彼女の笑に少年が消える前に少女に言う。

｢お前も！！俺の代わり……なのかもしれないけど…
ねじ曲げるんなら！！ちゃんと生きろ！｣

｢え…?｣

｢俺との約束な！｣

優しい少年は、消え
閉じられた扉の前で
また1人になった少女は小さく呟いた。

｢神様……私はまた…生きてもいいんですか？｣

応えなど返らぬが、
彼女もまた重苦しい扉を開きその中へ進む
彼との約束を果たす為に

これは、優しい少年の為に運命を変えるべく動いた少女が
世界を渡り愛されて行く物語

3章、彼女は成り代わった→←1章、時空の狭間で少年に出会う

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