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22章、少女と先生と昔の記憶 ページ24

「大丈夫ですよ……先生
私にはもう見方など悲しんでくれる人もいませんからね」

「いつでもいいんです死ぬのは……だから好きに私を使ってくださいね?」

「君は一体……」

そう五条が彼女を見上げると、
彼女は彼に向け満面の笑みでこう言った。

「ふふっ先生と話せて良かったです……
やっぱり聞いてた通りの人でしたね」

聞いてた通り…
その瞬間五条は、
昔与えられた任務の事を思い出した。

まさか…

「先生?傑さんの親友でしょ?……」

懐かしいその名に五条は、
目隠し側に目を見開く。

「その反応……やっぱりそうなんですね?」

つまり、彼女は
上層部の言っていた不思議な力を持つ少女だ。だとしたらかなりややこしい事になる……

五条はそう顎に手を当て考える。
言うべきか言わざるべきかだ。

言えば……恐く問答無用に彼女を処刑しに来るだろう。

だが、彼女は、逸材殺すにはかなり惜しいし、
何より彼女の呪力量がそれを物語っていた。

五条の考えなど知ってか、知らずか
彼女は彼の方を振り向き山の方を指さした。

「とりあえず
最後のやりたい事!付き合ってくださいね」

掴みどころのない目の前の少女
その身は上層部が調査を諦めてしまうくらい
恐く強い力を宿している。
さらに、極悪な呪術師である親友の友人だ。

「君は傑の何?」

「ふふ……悪いお友達です」

「そっか」

「で?どこ行くの?」

「傑さんのお墓参りですよ…
多分誰も作らないかなあと思って、見晴らしのいい場所に勝手に作りました」

「いわゆる秘密基地ですね!」

楽しそうに
花を買う少女に
五条は、死ぬ間際の夏油傑の言葉を思い出した。

「…君は傑とどんな話をしたの?」

これはずっと気になっていた事だ。
闇に堕ちた親友の
おそらく最後の心の拠り所だった
のが目の前の少女のはずなんだ。

五条の問に彼女は、ひまわりのような満面の笑みを浮かべ言った。

「たわいもない世間話ですよ……でも、あなたとの思い出もたくさん話してくれました。
死んじゃったのは悲しいですけどね」

「素敵な私の思い出です」

悲しげにそう胸に手を当て彼女は花束をおいた。

「さあ、全て……終わりました。
どうぞ!私を連れてってください」

23章、助ける事への使命→←21章、少女の覚悟



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設定タグ:成り代わり , 呪術廻戦 , 愛され   
作品ジャンル:アニメ
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雨霧(プロフ) - ミツさん» わあ!ありがとうございます¨頑張ります♡楽しみにしててください (10月4日 6時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ - きゃ〜(≧∇≦)宿儺様、積極的で素敵〜(≧∇≦)オリジナルはこうでないと(^_−)−☆ヒロインちゃん狙われてしまい、これからどうなるか、ドキドキ♡私としては真人とどう絡ませるのか、気になります(≧∇≦)更新、楽しみにしてまっす(^o^) (10月4日 0時) (レス) id: 0c597de051 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - さくらさん» わああ😭嬉しいお言葉感謝です頑張ります (9月29日 12時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - とても大好きです、もっとたくさんを読みたいです!更新、いっぱい書いて頑張って下さい!楽しみに心待ちしています🌸(*´ω`*) (9月28日 18時) (レス) id: d8650f1f20 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - ミツさん» わあ!コメントありがとうございます!これからじゃんじゃん面白くしていきますので楽しみにしててください! (9月27日 10時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨霧 | 作成日時:2023年9月21日 4時

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