祀り姫は宿儺の器に成り代わる【呪術廻戦】

20章、選ぶ先にあるのは天国か地獄か ページ22

「秘匿死刑……執行猶予つきですか」

「そう！で1から説明するね？」

執行猶予……すぐじゃない死に彼女は、少し眉を下げる。……
この呪いくんと死ねたらこれからの未来怖くなかったのに

そんな彼女の思いなど知らず五条は、彼女が食べた指と同じものを取り出した。

指は全部で20本……彼女の食べた両面宿儺は
腕が4本ある人だった呪いらしい。
そのうち6本を呪術師達が保管しているようだ。
さらに、その指は、こわせない。
それだけ強い呪いらしい。
しかも、彼女が死ねば恐くその呪いも死んでしまうらしい。
彼女はそれに対し首を傾げる。
なら、なぜ生かすのか

「不思議そうだね？でもさもったいないだろ？」

五条の言葉に彼女はさらに眉間にシワを寄せる。

「宿儺に耐えうる器なんて……今後生まれてくる保証は無い……だからこう提言した。」

「どうせ殺すなら……全ての宿儺を取り込ませてから殺せばいい」

「上はすぐに了承したよ……君にはいま2つの選択肢がある」

「今すぐ死ぬか」

「全ての宿儺を取り込んでから死ぬか」

五条の問いに彼女は、顔を上げた。
その顔は先程凛とした少女とは違い
悲しげで実に儚く見えた。

「怖いかい？」

「いいえ……」

人間に殺されるのは……2度目……
慣れてるって言ったらおかしな話だけど……
でも……

生きろよ！

どうして……少年の言葉が頭にこだまするのだろう。
胸が苦しくなるのだろう。

だが、彼女は応えを変えてはならないのだ。
少年を救うために成り代わったのだから……

「大丈夫です……ただ少しだけやりたい事があるので付き合ってくれませんか？」

「それが終わったら応えます」

彼女の言葉に五条は楽しげに言った。

「いいよ……どうせどちらを選んでも、もう君は死しか選択肢ないしね？」

「ありがとうございます！」

そして、彼女は五条達他呪術師の
監視下の元
とある病院に向かうのだった。

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