祀り姫は宿儺の器に成り代わる【呪術廻戦】

10章、不思議な少女と少年呪術師 ページ12

同時刻ラグビー場

なんだ？このラクビー場……死体でも埋まってんのか？だとしてもこのレベルがうろつくなんて……おそらく2級の呪い……

例の呪物が影響か？そうラグビー場を眺めながら
1人の少年が何かを探し校内を散策していた。

っ?!なんだ？

そんな中一際目立つ気配を感じて
少年は、振り返った。

「虎杖さんだ……かわいい」

「綺麗一体どんな手入れしてるのかしら」

「まじ……やばいよな俺告ろうかな」

「やめとけよ！殺されるぞ！でも……」

「オカ研なんだよなあ……」

そんな他生徒の注目の的の少女

あいつか？……それにしてもすごい人気なやつだな……急いでるみたいだけど、
すると、彼女は、少年のすぐ目の前を通り過ぎた。気配を消し民衆に溶け込む……だが、
彼女は、少年を瞳に捉えた。
そして、微笑みすぐ近くまで来てこう言った。

「君……見ない顔だね？転入生？」

「っ?!、そうです……」

「そう？学校の子全員覚えてるはずだったんだけど……ごめんね？よろしくね！」

気づかれた。しかもなんだ……こいつ……
周りの視線も気にはなるが、
少年はその現状に目を見開いた。
それは、彼女が誰も気づいてないはずの
自分の姿にすぐに気づいたからだ。
驚き少年は咄嗟に話をしてしまった。
少年の不味そうな顔に、少女はお辞儀をして通り過ぎていく
その時だった。

ピリッ

先程まで他の呪いのせいで気づけなかったが、
気配が明らか強くなり、それは紛れもないあの少女から感じたのだ。
それに気づいた少年はすぐさま彼女に
声を変えようと振り返るが、

「おい！あんた……」

その少女は既に民衆の中に消えていた後だった。
そして、少年と別れた少女事
悠里は、そっと胸を撫で下ろす。

まずいまずい……私の力や気配が強いせいか
やっぱり近づかないとと思って
近づいちゃったけど箱だけなのバレてないよね？

多分あの少年は、
話に出てきた少年を最初に助けた呪術師くんで、
彼の友達になるはずの子だ。

まあ……とりあえず……中身を持っている先輩達が怪我する前に彼を吊らないとって
思ったけど…危なかったあああ！！
咄嗟に隠れちゃったけど……これでとりあえずは、舞台が整った。
さあ、今度は彼をどう煽り私を連れてって貰うかだ。
でも、まずは、
会う祖父への最後の花を言葉を送ってからだ。
少年……いよいよだよ
君が本来死ぬはずのこの世界で未来を変えるゲームのスタートだ。彼女はそう足早に病院に向かうのだった。

11章、さよなら親愛なる人よ→←9章、始まりは突然に

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す