9章、始まりは突然に ページ11
これは次の日の事だ。禍々しい呪霊達が何やら酷く騒がしかった。
(ヒメ……モウスグヒトリダネ)
(ボクラトイレバシアワセダヨ)
そうか……
今日が私が呪術師に関わる日なんだね……
この世界で初めて彼女に優しくしてくれた大切な祖父との別れの日なんだね……
彼女は、そう思うと何処か悲しげに空を見つめた。
なら、尚更、
この禍々しい箱と登校するんじゃ……無かったな
彼女は、少年の話をふと思い出しながら静かに拳を握る。
私は自慢の孫でいれただろうか……
あの少年の変わりは勤まっただろうか
祖父に寄り添えていただろうか、
彼女は、苦しい思いを殺しながら
何時ものように校門をくぐった。
学校へ入っても、
箱は昨日のように
彼女へ話しかけて来ることは消して無くただただ静かだ。だから、
放課後、ぼーっと……喋らなくなった箱を眺め過ごしていたら
案の定気になったのか佐々木と井口が
面白半分にその箱を彼女から
ぶんどった。
「ねえ！悠里ちゃん！これ頂戴！」
本当は渡したくないし……持っていたくも無いものでも、この箱を佐々木に渡さなければ
物語は始まらないのだ。
彼女は思う。
自分の目的のためとはいえ
数少ない友人を危険にさらそうだなんて
本当に最低だね…
「先輩……それ返してください」
「やだ！これ！明らかオカルトな匂いがする！だって悠里ちゃんが持ってるし」
危ないと言っても
佐々木は聞きもしない。
悠里はその姿に少し呆れている。
なぜなら井口と佐々木は極度の怖がりだからだ。
「私が持ってるからって
何も意味ありませんよ…それにあなた達怖がりでしょ…」
「そうだけど！！これは返さない！」
強情……彼女がそんなことを思っていると
部室の扉が勢いよく開いた。
「オカ研!!」
その人物は生徒会長であり、どうやら部員数の満たないこの研究会を無くしたいらしい。
だが、彼女は、なんだかんだこの部活の空気は心地よかったんだ。
だから彼女は立ち上がり生徒会長を見る。
「会長？」
「い、虎杖さん……」
彼女との距離に会長は思わず赤面してしまう。
そして、彼女は生徒会長に高耳打ちした。
すると、生徒会長はさらに顔を赤くし動揺して出てってしまう。
それを見て、佐々木は苦笑いをただただ浮かべた。
「悠里ちゃん……今度は……何言ったの……」
「ひみつです」
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雨霧(プロフ) - ミツさん» わあ！ありがとうございます¨頑張ります♡楽しみにしててください (10月4日 6時) (
レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
ミツ - きゃ〜（≧∇≦）宿儺様、積極的で素敵〜（≧∇≦）オリジナルはこうでないと(^_−)−☆ヒロインちゃん狙われてしまい、これからどうなるか、ドキドキ♡私としては真人とどう絡ませるのか、気になります（≧∇≦）更新、楽しみにしてまっす(^o^) (10月4日 0時) (レス) id: 0c597de051 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - さくらさん» わああ😭嬉しいお言葉感謝です頑張ります (9月29日 12時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
さくら - とても大好きです、もっとたくさんを読みたいです!更新、いっぱい書いて頑張って下さい!楽しみに心待ちしています🌸(*´ω｀*) (9月28日 18時) (レス) id: d8650f1f20 (このIDを非表示/違反報告)
雨霧(プロフ) - ミツさん» わあ！コメントありがとうございます！これからじゃんじゃん面白くしていきますので楽しみにしててください！ (9月27日 10時) (レス) id: 927e33e5f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨霧 | 作成日時：2023年9月21日 4時
