Selfishness [mmkj] (ページ10)

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カーテンから朝日が差し込む。

いつも通り、朝が来た。

当たり前だけどさ。

昨日はなかなか寝付けなかった。

向井先輩のあの顔が頭から離れないんだ。

そう言えば先輩の涙、初めて見たかもしれない。

出来るならそばにいてあげたいけど、

先輩の隣は俺じゃないもんな。

なんで昨日から俺はずっと先輩のことばかり考えているんだろうか。

確かにあんなことがあったから。

それもあるだろうが、

それ以前に、

何故かずっと向井先輩で頭がいっぱいだ。

俺は他人事が嫌いだから、

極力あまりそういうのに頭を使わない。

でも、

なんか違う。

なんて言えばいいんだろう。

いつもの俺じゃない。

「…飲み過ぎたか。関係ないか」

すぐさま訂正をして、

そんなことしてる暇はないと急いでベッドからおきあがった。

あまりにも昨日のことが衝撃的すぎて、

いつも通りの平和な朝に違和感を覚える。

大丈夫だよな。向井先輩の彼女さん。

心配になりながらも、

俺はいつも通りの時間に出社した。