友よ、また会おう！ ページ42
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ニールはある物を見つけて歩き続けると_______そこには、魔王の姿があった。
「貴方は……魔王？」
「ニール・ボーマン。一人でやってきた異国の地で良き友に巡り会えた。何も知らないお前に真実を教えてやろう」
体全体が黒く、ニールよりも数倍の大きさを誇る魔王の姿にニールは驚くが、魔王はある事を伝える。
ニックが今、ニールに近づいた理由が、ニールの中に眠る魔王の力を得るため。
アイラ、リン、アブーは、ニールが人間界で暮らす為の住居の家賃の負担を減らすため。
ダーマオは、ニールを監視するためにやって来た敵であったと。
Aは、同じ種族で魔王の部下になる為にニールと出会ったと。
リリィは天敵であり、魔王がアレルギー反応を示したせいで好きだと勘違いしただけと。
「これは悲しい、実に悲しいなぁ……」
「とても辛く、苦しいだろう。この世にあるのは傲慢、身勝手、強欲、悲嘆と怠惰だけ。ただ与えるばかりで報われず、真実の愛など手に入らんのだ」
ニール達よりも遥かに生きている魔王は、この世界に対しての憂いをニールにぶつける。
それを聞いていたニールは、俯いて顔は見えなかったが、魔王がそこまで言い切ると顔を上げた。
「違う」
ニールは、魔王の目を見てはっきりとそう言った。
「何が違う」
「貴方は間違ってる！ニックは僕を助けようとしてる、兄さんって呼んだことないのに……出会ったきっかけはともかく、今は大事な仲間だ」
脳裏には、異父兄弟のニックをはじめ、万聖街『1031』の面々が浮かんでいた。
「リリィ……この気持ちはアレルギーなんかじゃない！」
「お前がなんと言おうと、奴らは私に滅ぼされる」
「ここに居る全員を消しても、世間が知れば静かに暮らすことが出来ない！」
「それがなんだと言うのだ？そんな事には、とうに慣れている」
ニールが必死に伝えようが、魔王は慣れている様子ですんなりとかわす。
「今日初めて会ったけど、ずっと存在を感じてたよ。貴方が権力には何の興味も無いことを知ってる……ただ静かに暮らしたいだけだ」
「何が言いたいのだ？」
ニールがそう言うと、魔王は眉間に皺を寄せる。
「魔王……僕を信じてくれる？」
再び真っ直ぐな目を向けて、ニールは魔王にとある提案をしようとする。
_________その時、二人の間の空間が歪み、黒い髪の毛と青色の天使の輪が出てきた
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友よ、また会おう！2→←制作費は全部前回と今回につぎ込みました2
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作者名：阿野 | 作成日時：2022年11月26日 19時
